目次
序章 「貧困の文化」再考
第1章 中産階層の『競争エートス』の未成熟と貧困層の拡大―ネパールの観光都市ポカラは、なぜ貧しくなるのか
第2章 貧困からの脱出装置としての世捨ての制度―ベンガルのバウルのライフヒストリーの事例をとおして
第3章 クアラルンプルの生きられたスクォッター・カンポン―1980年代マレーシア都市下層社会の風景
第4章 「貧困」の語り―リオデジャネイロ都市貧困者の自己アイデンティティと「貧困」の再生産
第5章 貧困への適応―ドミニカ国の農村出身者の二つの生き方
第6章 長崎県高島の炭鉱離職者の「貧困のエートス」と、その変容―日本とネパールの貧困化現象を比較することは可能か