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有斐閣insight
外交―多文明時代の対話と交渉

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784641178014
  • NDC分類 319
  • Cコード C1331

内容説明

「外交」とは何か。「外交の本質」とは何か。グローバリゼーションを中心とする二十世紀の国際社会の歩みは、古典的な外交像、すなわち「旧外交」から大きく異なる現実を生み出した。ハロルド・ニコルソンが外交論の古典『外交』を著して七十年、その間に第二次世界大戦が終わり、冷戦も終結し、九・一一テロ事件が起こった。新しい時代に、外交はそれまでとどのように変わり、私たちの社会に外交はどのような位置を占めているのか。古典的な外交理論や「外交学」の成果、偉大な外交官たちの回顧録などをふまえ、歴史的視座から外交を問い直す。

目次

序章 「外交学」のすすめ
第1章 外交とは何か
第2章 「旧外交」の時代
第3章 「新外交」の時代
第4章 現代外交の時代
終章 二十一世紀の外交

著者等紹介

細谷雄一[ホソヤユウイチ]
1971年千葉県に生まれる。1994年立教大学法学部卒業。1996年、英国バーミンガム大学大学院国際学研究科修士課程修了。2000年、慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。北海道大学大学院法学研究科専任講師、敬愛大学国際学部専任講師、慶應義塾大学法学部専任講師を経て、慶應義塾大学法学部准教授(国際政治史、国際関係論専攻)、博士(法学)。著作に『戦後国際秩序とイギリス外交―戦後ヨーロッパの形成1945年~1951年』(創文社、2001年、サントリー学芸賞受賞)、『外交による平和―アンソニー・イーデンと二十世紀の国際政治』(有斐閣、2005年、政治研究櫻田會奨励賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とある本棚

5
良書。外交官の回想録や国際政治史の類書とは異なり、外交の誕生から現在までの外交実務と外交理論の歴史を紐解く一冊。15世紀の外交の誕生から20世紀初頭までの「旧外交」と、20世紀以降の「新外交」について、それぞれの性質とそれに対する評価が述べられる。本書の中で度々登場するハロルドニコルソンの旧外交の擁護が印象的であり、現在のSNS等で沸騰しやすい世論を考えると、公開外交の限界を思い知らさせる。著者の日本外交への提言の一つである、「各地域での文明論的な関与」は興味いものの、もう少し突っ込んだ説明が欲しかった。

バーニング

1
外交史として、より実際的な外交(誰がどのような信念で外交を展開してきたか)を振り返りつつ、現在の外交のトレンドや今後を展望したもの。歴史について書いた本なので2007年刊行とやや古いが読み応えあり。先日読んだ有斐閣ストゥディア『国際政治史』とセットで読むと面白そう。2022/04/02

void

1
【★★★★☆】古代に軽く触れながら、15C以降の「旧外交(技術貴族的、秘密的、二国間)」、WWⅠ以降の「新外交(イデオロギー、アクターとしての政治家、会議・公開・多国間)」、そしてWWⅡ以降の「現代外交(両外交の混交・洗練化、アクターの多様化)」と「外交」を歴史的に解き明かし、「テロ戦争」時代としての21C現代外交にも言及する。バランスの良く、読みやすい入門書です。読書案内も豊富。職業外交官が民意を反映した(シロウト)政治家たちとうまく助け合い・補え合えればいいのだが。2012/02/22

日の光と暁の藍

0
コンパクトで簡潔な内容ではあるが、要点をしっかりと押さえた外交史のテキストである。外交という言葉が意味したことや、いつから外交という言葉が使われるようになったか、といった外交の起源についての記述から始まり、旧外交と新外交、現代外交、そして、21世紀の外交に外交を大きく分類して外交史が語られる。個人的には、簡潔ではあるが近代外交について学べたことが収穫だった。近代におけるイタリアのグイッチャルディーニ、フランスのリシュリューなど名前を初めて知った歴史上の人物の外交上の貢献などが学べ、非常に有意義だった。2014/03/01

偽教授

0
歴史を知らず観念論に遊びすぎている。読むに値しない。2013/01/29

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