内容説明
複雑で混乱に満ちた21世紀の「国際政治」をどのように考えればよいか。理論と実践に通じたジョセフ・S.ナイが、ここに手本を提示する。
目次
第1章 世界政治における紛争には一貫した論理があるか?
第2章 20世紀における大紛争の起源
第3章 バランス・オブ・パワーと第一次世界大戦
第4章 集団安全保障の挫折と第二次世界大戦
第5章 冷戦
第6章 冷戦後の紛争―介入と制度
第7章 グローバリゼーションと相互依存
第8章 情報革命と脱国家的主体
第9章 新しい世界秩序?
著者等紹介
ナイ,ジュニア,ジョセフ・S.[ナイ,ジュニア,ジョセフS.][Nye,Jr.,Joseph S.]
1937年、米国ニュージャージー州に生まれる。1958年、プリンストン大学卒業。1960年、英国オクスフォード大学卒業。1964年、ハーヴァード大学大学院博士課程修了。ハーヴァード大学政治学部教授、カーター政権国務次官代理(安全保障・科学技術問題担当、1977‐1979年)、クリントン政権国家情報会議議長(1993‐1994年)、同国防次官補(国際安全保障問題担当、1994‐1995年)、国連軍縮諮問委員会米国代表、ハーヴァード大学ケネディ行政大学院学長などを経て、現在、ハーヴァード大学特別功労教授、Ph.D.(政治学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スミス市松
3
著者のジョセフ・ナイ氏は基本的にリベラルの立場をとっていて、知日派で有名です。日本が近年築き上げてきた対米関係は彼によるところが大きいでしょう。個人的には、オバマ政権の駐日大使になってほしかった。かつて「インド洋での給油中止は反米行為に値する」と言っていたけど、今の日本は彼の目にどう映っているのだろう。2009/12/19
ゐのうゑしゅん 弍
0
ジョセフ=ナイといえばソフトパワーの人か、ってイメージしかなかったけど読みすすめるにつれて世界の有り体を俯瞰的にみてるねんなーと章ごとに実感させられた。 特に識者の思考を日本の保守とリベラルに近いリアリスト、リベラル、日本では語られへんコンスタラクティヴィズムに分け、それぞれの賛同できる部分とできへん部分を述べる所がいい。 どの立場に与することなく、でも深く自分の意見を述べてる。 保守的な立場もリベラルな立場もとらず浅く言及して中立に立つ、あるいはどっちかに傾倒する人を割合多く見かけるなか面白い本でした。2013/11/01
Gunsou
0
グローバルスタンダードが叫ばれる現代において、社会システムの基礎を学ぶには適切な一冊と言える。著者は社会学、地政学などの様々な分野と共通した知識を、分かりやすい例とともに紹介している。個人的には核の冬について言及した部分が非常に勉強になった。
foris
0
この7版が最新版です。政治学の教科書として使われることも。2011/04/03
可兒
0
基礎2010/01/19