内容説明
年金、医療、介護、生活保護、教育、公共事業…人びとの生活を支える財政制度をどう設計していくか。歴史的アプローチから財政赤字の原因と構造を明らかにし、すべての人びとが平等に扱われ、豊かな財源の創出が可能となる財政システムを提言する。
目次
なぜ巨額の財政赤字が生まれたのか―財政社会学の挑戦
第1部 財政の原型はどう作られたか(日本財政の源流―金本位制度から管理通貨制度へ;占領期の財政運営と大蔵省統制の確立)
第2部 大蔵省統制と土建国家(土建国家へ;健全財政主義の黄昏)
第3部 寛容な社会の条件(変わりゆく社会、変えられない財政―激動の一九九〇年代;寛容な社会のための財政)
著者等紹介
井手英策[イデエイサク]
1972年福岡県久留米市生まれ。1995年東京大学経済学部卒業。2000年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。日本銀行金融研究所、東北学院大学、横浜国立大学を経て、慶應義塾大学経済学部准教授。専攻は財政社会学、財政金融史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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