内容説明
資本主義経済制度の「グリーン化」への転換を担い、持続可能な発展を可能にする最も有効な公共政策手段の1つである環境税を、理論的かつ実証的に分析。同時に排出許可書取引制度を比較対象としながら随時その他の政策手段と環境税との関係を論じる。
目次
第1章 環境税の基礎理論
第2章 環境政策におけるポリシー・ミックス論
第3章 ドイツ排水課徴金―ボーモル=オーツ税の理論と実際
第4章 オランダ排水課徴金―財源調達型環境税の論理とその費用負担システム
第5章 地方自治体における税・料金政策と環境制御
第6章 農林業・環境・受益者負担
第7章 環境税制改革の理論―ドイツにおける環境税制改革論争の展開
第8章 環境税制改革の実際―デンマークにおける環境税制改革の展開
第9章 国際的な排出権取引制度と国内環境税―「京都メカニズム」の批判的検討と日本の政策
第10章 経済のグローバル化と環境税