内容説明
企業進化論と技術・生産管理論の接合。安定した国際競争力をもつトヨタの開発・生産システムはどのように生まれてきたのか、なぜ存続しているのか、どのような経緯でその形をとるようになったのか、そして、システムを作っていく進化能力の実体とは何なのか―進化論アプローチを取り入れ、これらの問いに答える実証分析。
目次
第1部 総論―トヨタ的システムの進化論的再解釈(研究目的と分析枠組み;トヨタ的開発・生産システムの競争合理的側面;トヨタ的開発・生産システムの発生と進化;トヨタ自動車におけるフォード・システムの導入;社会システムの実証分析への進化概念の応用について)
第2部 各論―開発・生産・購買システムの機能と創発(日本の自動車部品サプライヤー・システム;「ブラック・ボックス」部品取引システム;製品開発のダイナミックな側面;トヨタ新組立システムにみる組織内進化プロセス;「日ごろの心構え」としての進化能力)