出版社内容情報
人はなぜ,男か女かという性別にこだわるのか。その〈分類〉をいかに意味づけ,相互行為の中で社会制度に組み込んでいるのか。ジェンダーの視点で見ると,はじめて「社会」が見えてくる。ジェンダーの基礎から最新動向まで,軽妙な講義調で解き明かす,著者待望の書。
第1章 ジェンダーとの遭遇──私たちは〈分類〉する
第2章 「女」「男」とは誰のことか──性分化とインターセックス
第3章 性別という壁を乗り越える人々──トランスジェンダー
第4章 ジェンダーは性と愛をも枠づける──同性愛と異性愛
第5章 「男なんだから,男らしくすべき」は論理じゃない──性差と性役割
第6章 科学や数学は女には向いていない?──生物学的性差
第7章 ジェンダーの彼方の国はどこにある──メディアと教育
第8章 男が少女マンガを読むのは恥ずかしい?──恋愛と性行動
第9章 〈被害者〉の視点と〈加害者〉の視点──性暴力?
第10章 「わいせつ」と「レイプ」は同じ罪なのか──性暴力?
第11章 仕事と家庭の両立はなぜ困難か──性別職務分離と統計的差別
第12章 職場というホモソーシャルな空間──少子化,マタニティ・ハラスメント,ワーク・ライフ・バランス
第13章 女は子どもを産んで一人前?──母性愛神話・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ・生殖テクノロジー
加藤 秀一[カトウシュウイチ]
内容説明
いまだに不当な性差別や性暴力がはびこる現代社会。何が問題で、その解決には何が必要なのか。本書はその答えを追求し、徹底して論理的に考えます。人はなぜ、女か男かという性別にこだわるのか。その“分類”をいかに意味づけ、社会制度に組み込んでいるのか。“分類”する実践に着目する今までにないジェンダー論入門。
目次
ジェンダーとの遭遇―私たちは“分類”する
「女」「男」とは誰のことか―性分化とインターセックス
性別という壁を乗り越える人々―トランスジェンダー
ジェンダーは性と愛をも枠づける―同性愛と異性愛
「男なんだから、男らしくすべき」は論理じゃない―性差と性役割
科学や数学は女には向いていない?―生物学的性差
ジェンダーの彼方の国はどこにある―メディアと教育
男が少女マンガを読むのは恥ずかしい?―恋愛と性行動
“被害者”の視点と“加害者”の視点―性暴力(1)
「わいせつ」と「レイプ」は同じ罪なのか―性暴力(2)
「女性差別は終わった」という残念な妄想―性別職務分離と統計的差別
ワーク・ライフ・バランスを阻むものは何か―性別役割分業、ホモソーシャル、マタニティ・ハラスメント
女は子どもを産んで一人前?―母性愛神話、リプロダクティブ・ヘルス&ライツ、生殖テクノロジー
著者等紹介
加藤秀一[カトウシュウイチ]
1963年生まれ。東京大学大学院社会学研究科Aコース博士課程単位取得退学。現在、明治学院大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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テツ
金城 雅大(きんじょう まさひろ)
ココロココ
Ryo
Francis