出版社内容情報
現在推し進められている構造的改革によって,これまでの日本で大切にされてきた長期的な安定や協調関係が失われてしまうおそれがある。これからの労働社会はどうあるべきか? フランスをてがかりに,日本がすすむべき「社会」の姿を提言する意欲的な創造作品。
本書は,フランスの労働社会の歴史的・理論的背景に焦点を当て,現在生じている社会変化の歴史的意義や理論的原動力を明らかにする。そして,日本社会との比較分析を行うことによって,混迷する日本社会の根底にある問いを深く掘り下げ,その再生を図るためのいくつかの新たな鍵を発見する。
《主な目次》
はじめに 今なぜ,歴史や理論から学ぶのか?
第1章 フランス労働法制の歴史
第1節 「労働法」誕生前のフランス社会
第2節 「労働法」とフランス社会
第2章 フランス労働法制の理論
第1節 「自由」「社会」「手続」
第2節 「労働法」「労働」批判
むすび では,日本では?
内容説明
フランスとの比較・分析から、混迷する日本社会の諸問題を根底から追求する意欲的作品。
目次
第1章 フランス労働法制の歴史(「労働法」誕生前のフランス社会;「労働法」とフランス社会)
第2章 フランス労働法制の理論(「自由」「社会」「手続」―「労働法」の基本概念をめぐる議論;「労働法」「労働」批判 近代的「労働法」―「労働」概念に対する批判)
むすび では、日本では?(日本社会の歴史分析;日本社会の理論分析;21世紀の「労働法」のあり方)
著者等紹介
水町勇一郎[ミズマチユウイチロウ]
1967年佐賀県に生まれる。1990年東京大学法学部卒業。東京大学法学部助手、パリ第10大学客員研究員を経て、現在、東北大学法学部助教授、パリ第10大学客員教授
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