内容説明
「違憲の条件」「生命科学の発展と学問の自由」の2章を新たに携え、B助教授が戻ってきた。軽妙な語り口でより深く憲法を学ぶ。
目次
陪審制の合憲性
多数決の根拠とその限界
「二重の基準論」の妥当性
外国人の人権
全国民の代表
議院内閣制
権力分立原理
死刑制度
根本規範
憲法と契約の異同〔ほか〕
著者等紹介
長谷部恭男[ハセベヤスオ]
1956年広島市生まれ。1979年東京大学法学部卒業。同助手、学習院大学教授等を経て、東京大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヤギ郎
6
会話形式で憲法学の論点を語っている。ところどころ冗句があって楽しい。ただ、短な前置きの後、ずばり論点に入るので、ある程度憲法学の基本知識がないと苦しいかもしれない。それと、結論まで到達しないのも難点。しかし、たくさんの参考文献を提示しているので考える素材になると思う。結局、長谷部先生がおもしろい本を書きたかっただけだったかもしれない。2017/06/05
void
2
【★★★★★】「憲法学上の知識や理論に別の視点から光があたり、新しい相貌の下に現れる」(はしがき)とい、う中級書としての面白さがぎっしり詰まっている。めっちゃ面白い! しかも、論文レベルの内容を具えながら対話という形による講義・ゼミ的な柔らかさが出ているのがグッド。法は人が作った制度・規範という認識を欠かさず、理論を詰めるだけじゃなく、判例実務の分析をそれに沿う形で行なっているのが、主張の堅固さに繋がっているか。色々とあるが、違憲の条件の法理における「ベースメント」には特に意識的になって他書にもあたりたい2012/07/31
mk
2
まるで英会話のスキットのような対話形式の憲法の本。一見とっつきやすいですが、中身は意外と高度で、法哲学を使って掘り下げたりもしています。長谷部先生の「憲法」の重要箇所を詳しく説明した感じです。◆長谷部憲法は、法哲学を使った網目のような理論を持つ一方で、実社会や判例の後をぴたっとつけつつ分析しようとしているようです。その軽妙な距離の取り方は、この本全体の空気に繋がっているように思います。◆要するにぶっちゃけ長谷部憲法好きです。2009/08/26
ねり丸
1
会話形式で、所々に笑えるジョークもある。呼んでいて結構楽しい♪でも、内容はかなり高度。というか、難しくてボクのちっぽけで貧相な脳味噌ではイマイチ理解できなかった…笑2012/07/01
jdrtn640
1
ブックオフにて500円でした。半分も理解できてないが、ニヤニヤしながら読み終えた。2012/05/29