有斐閣アルマ
行政学

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  • サイズ B6判/ページ数 456p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784641124837
  • NDC分類 317.1
  • Cコード C1331

内容説明

「分業」と「委任」という概念をキーワードに、現代日本の行政の実態を、他国や過去との比較を通して描き出す。豊富なデータと明快な理論枠組みを提供し、その全体像の体系的な理解へと導く。

目次

読み始める前のガイダンス(行政学というとらえにくい学問;行政学の誕生と発展 ほか)
第1部 政治と行政(政治と行政の関係;日本における政治と行政の実態 ほか)
第2部 行政組織(行政組織の形態;日本の行政組織の実態 ほか)
第3部 マルチレベルの行政(マルチレベルの行政―中央・地方関係と国際関係;日本におけるマルチレベルの行政 ほか)
第4部 ガバナンスと行政(ガバナンスの様態;日本におけるガバナンスの変化 ほか)

著者等紹介

曽我謙悟[ソガケンゴ]
1971年、兵庫県に生まれる。1994年、東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科助手、大阪大学大学院法学研究科助教授などを経て、神戸大学大学院法学研究科教授(行政学、比較政治)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hurosinki

5
良い本。テーマ毎に他国や過去との比較から現在の日本の行政の特徴を割り出し、理念、利益、制度を通じてそれを説明する。定量的な国際比較や制度による説明が面白かった。 議院内閣制において、官僚は、首相・大臣を本人(プリンシパル)としてそこから権限を委任される代理人(エージェント)として働く。官僚は首相・大臣から任用・資源割り当てを通じてコントロールされる。但し定数の大きな選挙制度、首相との間に信任関係が予定されない第二院の存在は首相の権限集中を抑制し、官僚は立法を通じて大臣以外からも事前コントロールを受けうる。2021/08/04

Moloko

1
新しい行政学の本だけあり、2012年(たしか)位までの政治の動向も分析に入っていて面白かった。政治学の教科書にありがちな哲学的な話じゃなくて、実際の行政の動作について知りたい人のツボにあう本だと思った(行政学の本だから当たり前だが)2015/05/22

ろあ

1
行政学の教科書。通読し、行政学の対象や概念、分析方法がぼんやりとわかった。本書の特徴は、筆者も述べているが各部の構成にある。①概念の紹介と国際比較 ②日本における実態の経緯 ③実態の原因・要因 ④逆に、実態がもたらす効果や影響 といった統一された流れで、4つの概念を説明している。一方で(個別に面白いと思われる箇所はあったものの)、行政学全体の体系はいまいち自分の中に呑み込めなかった。ある程度体系的に書かれているはずなのだが、読むのに時間がかかりすぎたせいか。西尾・真渕といった他の著者の本も読もうと思う。2013/10/25

Ryueno

1
従来の西尾、村松、真渕行政学は制度がどうなっているのか、その制度の背景にはどんな議論があるのかを概説するのが目的であるように思うが、本書はやや違うところを目指しているように感じた。本書が類書と異なる最大の点は、比較政治制度論の枠組みを用いつつ、行政を独立変数ないし従属変数とする研究を整理している点にある。それゆえに、何が行政を規定するのか、行政は何を規定するのか、といった因果関係を扱う面白さを伝えることができている。マルチレベルの行政の部で、中央地方関係と国際行政をまとめて説明しているのも新しい。2013/07/17

Y_Kuroyanagi

0
20160612ー201607102016/07/10

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