内容説明
戦後日本経済を歴史的な構造転換に即し、サブシステムの形成（発生の論理）・定着（制度化・洗練の論理）・転換（変容の論理）を軸として描き出した定番テキスト。第３版では、データを更新し、リーマン・ショック後の叙述を拡充した。
目次
現代日本経済をみる眼―日本経済の転機をどうとらえるか
第１部 戦後改革と復興
第２部 高度成長のメカニズム
第３章 石油危機と経済構造の転換
第４部 債権国・経済大国への道
第５部 バブル崩壊と日本型企業システムの転換
リーマン・ショックと危機後の日本経済―山積する経済課題と企業システムの再設計
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
33
１９５４年のデフレーション（４７頁）。この年が、第五福竜丸被ばくと、中曽根緊急上程で、原発元年ということはしっかりと覚えておかねばなるまい。産業政策：配分に問題が発生するとき、政府が産業部門間の資源配分、個別産業内の産業組織に介入、経済全体の厚生水準を高める（７３頁）。ICが産業の米。７０年代までは鉄が産業の米。鉄は国家なり（１１７頁）。総理府の１９６７年「国民生活に関する世論調査」で９割の国民が中流意識をもつに至ったという（１３９頁）。2017/01/31
Moloko
1
なかなか厚かったが、日本経済の現代史を幅広く扱っていて、日本の経済についての広い入り口になっているのかなと思う。経済政策、企業、金融、消費、貿易とカバーしている。この本を読んで興味が出た部分を読みたいと思った2015/05/26
