有斐閣アルマ
現代政治理論

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784641122697
  • NDC分類 311
  • Cコード C1331

出版社内容情報

おもに20世紀の政治理論の流れをカバー。社会的規範理論の新展開を踏まえ現代的な問題関心にフィットする新しいテキスト。

内容説明

自由とは何か、公正な社会とは何か―われわれが直面しつつあるさまざまな政治課題は、政治的価値、理念、規範に関わる問題を含んでいる。リベラリズムとデモクラシーに関係するテーマを中心に、現代の政治理論の重要な主題や概念を取り上げて解説する本格的入門書。

目次

第1章 政治―権力と公共性
第2章 権力―強制と自発性
第3章 リベラリズムの展開―その振幅と変容
第4章 現代の自由論―自律とは何か
第5章 平等―正義を求めて
第6章 デモクラシー―歴史と現実
第7章 ネーションとエスニシティ―アイデンティティの政治
第8章 フェミニズムと政治理論―寄与と挑戦
第9章 公共性―公共圏とデモクラシー
第10章 市民社会と新しいデモクラシー論―討議のために
第11章 国境をこえる政治の理論―グローバリゼーション、デモクラシー、リベラリズム

著者等紹介

川崎修[カワサキオサム]
立教大学法学部教授

杉田敦[スギタアツシ]
法政大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いしはたたかし(いっしー)

6
キムリッカの同名書の副読本として読んだが、政治哲学の視点から書かれたキムリッカ『現代政治理論』に比べて、「はじめに」にもある通り経験的方法による業績を重視している印象を受けた。とはいえ、政治哲学の議論にも十分ページがさかれており、特に第5章「平等」におけるロールズ正義論・リバタニアリズム・コミュニタリアニズム、そしてドゥオーキンまでの説明は非常にわかりやすく、よかった。2011/08/02

うえ

5
「ウォルツァーは著書『正義の領分』の中で、ロールズの正義論が、さまざまな財の配分を、すべて単一の正義原理によって決定していることを批判し、多様な財にはそれに応じた固有の配布基準が設けられるべきと主張した。例えば、金銭という財には、そのあり方を論じてきた固有の歴史があり、それは、官職という財や、教育という財に関する議論の歴史とは異なっている…特定の人間が社会内のすべての財を独占することを防ぎ…多元的な財の分散状況を、「複合的平等」と名づけ、それがロールズ正義概念の有力な代替モデルになると主張した」2015/06/09

がっち

3
アルマの本のなかでも名著である。権力・パワーゲーム・リベラリズム・デモクラシー・公共性などわかりやすくまとめてあり、学部生が卒業できるれべるまで読める。いい本である。またここからそれぞれの原著を読む必要があるともいえるが、基本書・入門書としてベストであると感じる。2013/06/05

スズツキ

2
普段こういう教科書は登録しないんだけど素晴らしかったので登録。各々の書物を読んでもつかめない思想の流れと相関関係が簡潔にまとめられてます。特に3章の「リベラリズムの展開」は何回も読み返しました。近現代のアメリカの政治思想の流れがわかりやすく書いてあるので、これは現代人の必読にしてよいといっても過言じゃない。2014/04/25

_udoppi_

2
教科書。わかりやすかった。政治理論とはいえ、自由や公共に関する諸理論へのコミットの仕方は割と人生観出てくるから面白い。2011/10/30

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