有斐閣アルマ
現代人類学のプラクシス―科学技術時代をみる視座

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784641122659
  • NDC分類 389.07
  • Cコード C1336

出版社内容情報

科学技術時代における現代人類学の新たな研究テーマを提示する、新しい研究法テキスト。卒論・修論に取り組む学生に最適。

内容説明

人類学の新たな地平を切り開くための研究法テキスト。フィールドワークとエスノグラフィー的手法―質的データの収集と分析により、複雑化する現代社会を観察する。

目次

人類学をシステムアップする―現代世界との関わりの中で
科学技術時代を観察する―本モデル集の基本テーマ
第1部 テクノサイエンスを観察する(自然・リスク・災害の人類学;工業のエスノサイエンス ほか)
第2部 制度の中の生(bios)(「障害」がつくられているとき、「障害」が壊されているとき;制度を生きる/制度を観る―精神病院民族誌の世界 ほか)
第3部 産業と開発のエスノグラフィー(葬儀の産業化―N社のフィールドワークから;ホスピタリティ産業への経営人類学的アプローチ ほか)
第4部 学習というプロブレマティーク(学習する身体―「勉強会」における改宗ムスリム像の共同構築;多民族社会における学校・言語・知識 ほか)

著者等紹介

山下晋司[ヤマシタシンジ]
1948年、山口県に生まれる。1973年、東京大学教養学部卒業。1978年、東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。東京大学大学院総合文化研究科教授

福島真人[フクシママサト]
1958年、東京都に生まれる。1988年、東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。東京大学大学院総合文化研究科助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yoko Oishi

1
様々なシチュエーションでのエスノグラフィーについて書かれた本。ちょっと難しいところもあったけど、面白かった。観察者の視点の勉強になった。2017/11/21

★★★★★

1
植民地主義に由来するディシプリンに破綻をきたして「窮状」に置かれた人類学が、質的データを重視する強みを生かして現代社会の分析に新たな地平を切り開く、と。本書は現代人類学のサンプルテーマ集でして、提唱されるフィールドは発電所や葬儀屋、学校や企業など。これらはまだ方法論の確立されていないプロトサイエンスというべきもので、人類学的実践に興味のない一般読者の方には、確かに面白くないかもしれない。ただこの本、学部生や院生がテーマを決定するためのアンチョコなんですよね。広い意味でフィールドワーカーなら読んで損無し。2009/10/21

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