内容説明
人は、自己と他者の違い、自文化と他文化の違いを知ることにより、自分自身と自文化を理解する。本書では、異文化接触のありようを具体的かつ理論的に整理することを通して、「違いを楽しむ」ことの重要性と、現代社会のアイデンティティのあり方を学ぶ。
目次
第1部 アイデンティティとコミュニケーション(自己、アンデンティティ、文化―他を知り己を知る;コミュニケーションと文化―融合する文化;コミュニケーションと意識構造―意識が世界を構築する)
第2部 空間・時間・言語と「故郷」(空間の認識―その多様性を理解しよう;時間の認識―計れない時の流れを理解しよう;言語の力―限界であり可能性であるもの;場の形成―人は「故郷」を求める)
第3部 異質性と向き合う(「カルチャー・ショック」―衝突から融合へ;価値・規則と異文化接触―異文化衝突を引き起こすもの;コミュニケーション能力と相互理解―脈絡の理解が鍵)
第4部 マスメディア、グローバリズム、アイデンティティ(縮みゆく世界―世界を画一し二分するグローバル化;グローバル化とアイデンティティ―アイデンティティの画一化・喪失)
著者等紹介
池田理知子[イケダリチコ]
1981年津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。’95年オクラホマ大学大学院コミュニケーション学科博士課程修了(Ph.D.)。現在、国際基督教大学助教授。共著に「セクシュアル・ハラスメント新版」「ニッポンを誤解させない英会話」
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感想・レビュー
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まさお
1
★★ まーなかなか悪くはないけど直接的な示唆はなかったかな。ちょっと目的が違ったな2022/10/30
まふ
1
異文化にかかわる多角的な観点からのイントロダクション的内容。なかなかよくできている。2006/03/30
轟
1
現代の技術進歩の影響で世界がポストモダン的なものとして扱われている。2013/11/10
精神と時の書斎
0
いまや日本人通しでも発生しつつある文化の違いに違和感を感じてたが、文化・アイデンティティの画一化を知り相手を認めるがその中での意味を見つけることになるほどと思いました。色々な思い出が蘇り横寄り添ってもらいながら読むことが出来る本です。2014/03/21
心理学部2年
0
図書館にない2023/08/12