出版社内容情報
憲法判例の総合的な研究は，憲法規範の意味内容を明らかにし，新しい理論や解釈原理をも発見させる。
本書は「人身の自由」，「社会権」などの〈基本的人権〉に加え，〈統治の原理・機関・作用〉をめぐる
最重要判例を精選し，的確な解説を付した憲法判例解説の最新決定版。
《主な目次》
第II巻
〔基本的人権〕
V人身の自由
刑罰法規の不明確性と広範性／死刑と残虐な刑罰／交通事故の報告義務と黙秘権など16件
VI国務請求権
裁判を受ける権利など６件
VII社会権
生存権の性格／教育を受ける権利と教育費／国家公務員の労働基本権など16件
VIII参政権
議員定数不均衡と参議院の特殊性／衆議院小選挙区比例代表並立性の合憲性／連座制など16件
〔統治の原理・機関・作用〕
I天皇
天皇と民事裁判権など３件
II戦争放棄
憲法第九条と国の私法的行為など６件
III国会・内閣
国会議員の免責特権／内閣総理大臣の職務権限など８件
IV裁判所
裁判官の政治運動／立法手続と司法審査／違憲立法審査権の性格／統治行為など22件
V財政
租税法律主義と課税条例の明確性など５件
VI地方自治
特別区と憲法上の地方公共団体など２件
VII国法の形式
法律成立の時期／法令公布の時期／立法の委任／法律と条例制定権の範囲／条例における罰則など13件
計113件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mik.Vicky
4
古い図書館本。憲法は国家の基本法というだけあって、憲法判例は極めて政治的なものが多く読み応えがある。特に気になる判例として、『旭川学テ事件』がある。国家教育権説VS国民教育権説の議論は、判示されている通りであると思うし、GHQの占領政策であるWGIP色の濃い歴史教育からは脱して欲しい。最高裁も『誤った知識や一方的な観念を子供に植えつけるような内容の教育を強制するようなことは憲法26条･13条の規定上からも許されない』判示しているがその通りだと思う。2015/04/06
クロモリ
1
最新版の横書きより、こっちの縦書きの方が読みやすいと思うんだよな…2010/09/25
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