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大学のエスノグラフィティ

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  • サイズ B6判/ページ数 200,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784641076983
  • NDC分類 377.04
  • Cコード C1036

出版社内容情報

東大駒場で長年にわたり「儀礼・演劇・スポーツ」ゼミ,通称「船曳ゼミ」を主宰している著者が,研究者・学生の日常的な営みを,リアルに描く。研究者・教育者・組織人……多面的な「大学人」の生態を著者の経験から解き明かす現代の大学のエスノグラフィティ。

内容説明

それにしても大学教師という職業、わりに合うのか合わないのか。人類学者の船曳センセイがトーダイという自分の職場をフィールドワークした。三分の快楽、二分のメランコリー、そして何より5分の啓蒙が絶妙にブレンドされた体験的大学論。

目次

第1章 ゼミの風景から(「先生」―よい先生とは、先生という方法;学生―よい学生とは、師範代と幹事 ほか)
第2章 大学教授の一日と半生(大学教授はいつ、どこで働く;大学教授の一日 ほか)
第3章 大学の快楽と憂鬱(大学の快楽と憂鬱は裏表である;大学は組織である―そこからくる「雑事」 ほか)
第4章 大学人の二足のわらじ(研究と教育;仕事と家庭 ほか)

著者等紹介

船曳建夫[フナビキタケオ]
1948年、東京生まれ。文化人類学者。東京大学教養学部教養学科卒。ケンブリッジ大学大学院社会人類学博士課程にてPh.D.取得。東京大学大学院総合文化研究科教授。フィールドワークを、メラネシア(ヴァヌアツ、パフアニューギニア)、ポリネシア(ハワイ、タヒチ)、日本(山形県庄内平野)、東アジア(中国、韓国)で行う。専門の関心は、人間の自然性と文化性の相互干渉、儀礼と演劇の表現と仕組み、近代化の過程で起こる文化と社会の変化
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko Hashimoto

9
ユーモアと愛情に満ちた知的で軽妙な文章で、大学の教員の生態、大学の内部事情を知りたい人には楽しい読み物。ただ船曳氏が1948年生まれ、東大卒の東大教授、2005年刊行であることを前提として読む必要がある。この10年で大学に求められるものはずいぶん変わった。大学に集う学生も教員もずいぶん変わってきている。なのに変わらないところもあって現場は右往左往している。そういう実態に翻弄されている者には「古き良き時代」の記述のように感じられた。でもまあ共感できる部分もたくさんありました!2015/09/22

久恒啓一

2
東大の教養学部の先生たちが書いた「知の技法」(基礎ゼミの副読本として編集)という本が随分前にベストセラーになって話題になったことがある。その著者の一人がこの船曳先生だ。「良くも悪しくも日本の大学の典型である東大」を内部から眺めた文化人類学的考察となっている。 「生産力は集中力プラス持続力です」「ゼミは12人が最高」「もっとも大学らしい知の形式とはゼミのことだ」「使いやすい大きな図書館と有能な秘書が必要だ」、。 ウェイティングリストがあるという伝説の東大駒場船曳ゼミの手の内を、船曳センセイが自ら明かす本だ。2015/05/11

借り暮らし

1
大学なる組織の内側を描く。前半はゼミについて。楽しさに重点を置いて語る。後半は大学教員の日常。1日の過ごし方や教授会、入試採点の話等々面白かった。2013/06/25

すずめ

1
面白い。大学における教授(著者)の生活が書かれている。ただ事実を羅列するのではなく、実感を込めて書かれているので愛着のようなものを感じ、いい。 ゼミについては結構ページが割かれている。自分はまだゼミを経験していないので楽しそうだ。2012/04/08

きょん

1
東京大学について。自分にとって東大は夢の国だった。実際も夢の国だった。それを少しでも身近なものに感じることができてよかった。こんな素晴らしい世界に自分もいられたらなって思ってしまった。2010/05/23

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