創造的論文の書き方

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創造的論文の書き方

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784641076495
  • NDC分類 816.5
  • Cコード C1081

出版社内容情報

【著者からのメッセージ】
 論文の書き方については、さまざまな本がすでに出ているが、「ものの考え方」にまで迫ったものがあまりないように思う。その点まで突っ込んで自分の考え方をきちんと述べて見たかった。そして、学生を指導してきたかなり長い経験の中で、彼らが論文を書くプロセスで何を迷うか、何に勘違いをするか、どういう思考の混乱が起きるか、多くの例を見てきたつもりなので、その指導の際の「私のポイント」を読者に伝えたかった。
 この本が成功しているかどうかの第一のテストは、読者が私なりの「ものの考え方」に手を触ったという感覚が持てるか、だと思う。その感覚がもてるような書き方にこの本がなっているか、である。そして第二のテストは、読者自身が自分でものの考え方、本の読み方、文章の書き方を考え始めるか、だとも思う。私なりの「ものの考え方」に手を触ったとしても、それを鵜呑みにして真似る必要は毛頭ないのである。
 第二のテストまで合格していたら、著者としてとてもうれしい。

『創造的論文の書き方』目次
 創造的論文とは 
対話編 若き弟子たちの悩み
 第1章 研究するということ                   
      考えながら歩きまわれば、犬も棒に当たる  
      思考実験の回数を増やす  
      見えない構造を意識する  
      面白いことを追う、不思議なことを探る
      「不思議」と理論志向 
      まず、風呂に入る
      どの風呂に入ればいいのか
      あめ玉をポケットに入れておく
      知れば知るほど目が曇る
      何が原点なのかの不動点
      曇った眼鏡の拭き方--理論の貢献
      整理ダンスの作り方
      理論が眼鏡がゆがませる
      「説明できた」とはどういうことか
      説得の三つの方法
      論理重合体合成法のむつかしさ
      精度を合わせる
      精度を無視して強引な結論を出す人々
      理論と現実(データ)との間の行った来たり
      一粒で二度おいしい:いい本とは何か
      良い理論とは何か
 第2章 文章を書くということ
      プロは舞台裏を見せない
      レポートと論文のちがい
      人はリニアーにしか読めない
      鳥の目と虫の目をもつ
      書くことが論理を刺激する
      締め切りのない原稿は書けない
      言葉にするといい加減さがよく分かる
      私の文章修行
      文章が論理をドライブする
      概念の厳密な定義は自分にとって大切
      オーバー・ジェネラリゼーションの諌め
      500年はもつテーマ--夢を広げる
      自分は何の一部かを考える--結論の飛び方
 第3章 考えるということ、勉強するということ
      舞台裏から表舞台へ出る--研究とはなにか
      大きく深く考える
      10年はもつテーマを選ぶ
      本は読むべし、しかし読まざるべし
概論編 研究の仕方、文章の書き方
 第1章 テーマを決める
  第1節 テーマ探し 
      京の町屋の部屋さがし
      論文のテーマ探しのうろうろ
      入り口は狭く、奥行きは深く
      思考実験をスピーディに多く
      不動点を意識する
  第2節 「いい」テーマとはなにか
      不思議なこと、せめて面白いこと
      一言で言える
      少しの無理
      10年はもつ
 第2章 仮説と証拠を育てる
  第1節 育てる 
      起承転結、しかし行きつ戻りつ
      仮説と証拠:論文の中核
      なぜ「育てる」なのか
      一寸の虫にも五分の魂
  第2節 仮説の育て方    
      仮説の萌芽はどこから?
      三つの「現実のまとめ方」
      仮説の源泉
      萌芽から育つまで
      仮説と証拠の螺旋掘り下げでの注意点
  第3節 三つの証拠、三つの説得法
      三つのタイプの証拠
      データという証拠
      厚い記述という証拠
      論理という証拠
      三つの説得法
      観察結果法
      論理重合法
  第4節 現実と理論の往復運動のコツ
      往復運動こそが鍵
      言葉を大切に使う
      手を動かす
      中空の観察者
      理論を知る
 第3章 文章に表現する
  第1節 表現する
      育った樹を描く、それも一次元で
      部品と全体
      アマチュアは自己中心、プロは他人のために書く
      自己嫌悪との戦い
  第2節 幹と枝、根と葉
      幹は一つ
      枝は枝として、きちんとつける
      根も葉も用意する
      あめ玉を残しておく
  第3節 順序と流れ、つなぎとまとまり
      描写の順序と流れの三原則
      問題意識とイメージの共有を早く
      つなぎの工夫こそが鍵
      まとまり感と美しい姿の美的感覚
      アウトラインの基準から文章書き始めまで
      アウトラインと文章の流れの微妙な関係
  第4節 文章が論理をドライブする
      書くことは考えること--四つのキーワード
      文章は正確に、つながりを意識して
      ドライブすることと滑ることのちがい
 第4章 止めを打つ 
  第1節 止めを打つとは
      エンディングであり、結節点
      まとめと三つの案内図
      「はじめに」は、止めを打った後に書く
  第2節 望ましい「止め」とは
      止めの距離感と展望感
      オーバー・ジェネラリゼーションの危険
      自分の研究は何の一部だったのか
      誠実に大風呂敷を広げる
      宙を見すえて考える
 第5章 小さな工夫、ふだんの心がけ
  第1節 小さな工夫   
      小さな工夫、ふだんの心がけの大切さ
      刺激と整理のために
      集中と助走のために
      見切りと相場感のために
      道具を使う動物としての人間
  第2節 ふだんの心がけ   
      「エルーシブ」へ立ち向かう基本スタンス
      本質は何かをつねに考える
      狭く入って、深く掘る
      鳥の目と虫の目を、使い分ける
      スピーディーに思考実験する 
      言葉を大切に使う付録 

論文の書き方について[伊丹メモ 統合版]
 ・修士論文の性格付け
 ・論文の基本的性格 
 ・論文の貢献の三つのパターン
 ・概念の表現、定義の正確性について
 ・第一稿と最終稿
 ・論理の流れと全体像
 ・文章の書き方について
 ・論証の際の落とし穴 
 ・「論拠の提出」と「発想のきっかけ」の説明について 
 ・データの取り扱いについて
 ・「現実」との関係について
 ・脚注と参考文献

内容説明

本書は、創造的な論文の書き方について、著者の経験からいま著者があるべき姿と思っていることを書いた本である。

目次

対話編 若き弟子たちの悩み(研究するということ;文書を書くということ;考えるということ、勉強するということ)
概論編 研究の仕方、文章の書き方(テーマを決める;仮説と証拠を育てる;文章に表現する;止めを打つ;小さな工夫、ふだんの心がけ)
付録 論文の書き方について・伊丹メモ統合版

著者等紹介

伊丹敬之[イタミヒロユキ]
一橋大学教授。1967年一橋大学商学部卒業。1972年カーネギー・メロン大学大学院博士課程修了
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。