内容説明
痴呆やうつ病の老人たちにとって、そして私たち自身にとって、人間の尊厳とは何だろうか。魂のケア（ソウロロギー）を探し求める、ふっくらと暖かな臨床報告。老人たちと遊びつつ学び、「たましいの窓」を開きあった、精神科医１０年の感動の記録。
目次
プロローグ（痴呆老人と遊びつつ学んだこと；ソウロロギー〈魂学〉事始め）
第１章 老いと死の自己実現
第２章 老人のファンタジー世界―無意識的身体心像
第３章 老人のイメージ世界―抑うつ性心気症老人の箱庭療法と短歌
第４章 老人のリリック世界―ある躁うつ病者と俳句
第５章 老人のリグレット世界―外来での俳句・短歌療法の１例
第６章 初老の夢世界―あるうつ病者の夢分析
エピローグ（カルフ女史および私の母方祖母の思い出；痴呆老人病棟でのソウル・ケア―進藤貴子さんとの対談）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いとー
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病院における精神科医と高齢者患者の心の交流を記録したもの。語りがそのまま記載されている。実情がよくわかる。夢と俳句。ユング派の分析。最後の若い女性CPと著者との対談も○2011/09/04
