「がん当たりくじ」の話―国境なき放射能汚染

「がん当たりくじ」の話―国境なき放射能汚染

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  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784641074828
  • NDC分類 539.68

内容説明

本書では、チェルノブイリ原発事故による放射能放出や事故そのものの経過などをあらためて詳細に振り返るとともに、放射線史を宇宙史的・地球史的視点から概括し、放射線障害の歴史を自然放射線・人工放射線の両面にわたって詳しく取り上げます。その過程では、広島・長崎の被爆者たちがあびた放射線量が近年再評価されたことに伴って、放射線の危険性についての認識がどのように変わりつつあるかという問題も紹介されます。

目次

第1章 チェルノブイリ原発事故の教訓(世界を震撼させた大事件;チェルノブイリ原発でおこったこと;放出された放射能;予想される人的被害;大事故は予想外の原因でおこる;素直に教訓を学ぶということ)
第2章 放射線の人体への影響は、どのようにわかってきたか(放射線発見前の放射線障害;エックス線の発見と障害の発生;医療上の利用の試みと障害の発現;放射能の発見と利用;芽ばえた放射線防護の視点;広島・長崎の被災;放射能はあびないにこしたことはない;「がん当たりくじ」の話)
第3章 広島・長崎の線量見直しのこと(意外な線量再評価結果;線量見直しの動機;線量再評価の影響)
第4章 放射線と私たちのかかわり(はじめ放射線ありき;生命の誕生と放射線;紫外線の遮蔽と生命の活動;大陸をも動かした自然放射能;自然放射能と私たちのからだ)
第5章 放射線から身を守る(放射能による食品汚染;汚染食品による被曝;どのくらいのリスクを受けるのか)
第6章 人は、皆、原発当事者
初期放射線機関年表
索引・放射線の基礎知識