沖縄返還と日米安保体制

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  • サイズ A5判/ページ数 402p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784641049994
  • NDC分類 319.105
  • Cコード C3031

内容説明

一九七二年の沖縄返還は、五二年の旧日米安保条約の発効と、六〇年の安保改定に続く、日米安全保障体制確立の第三の重要局面であった。返還とともに沖縄は、日米安保体制に包摂され、交渉で決定されたさまざまな合意事項は、東アジアにおいて日米同盟が果たす役割を定め、それは現在にも引き継がれている。本書は、沖縄返還をめぐる対米交渉の過程を、(1)沖縄の早期返還を検討の俎上に載せるための交渉、(2)施政権返還の合意のための交渉、(3)沖縄返還協定の作成をめぐる交渉という三段階に分け、各段階におけるそれぞれの行為主体の意図や論点の推移に着目して、解説する。交渉の過程で見られた、外務省と佐藤榮作首相のバック・チャネルという二つの交渉ルートの相互関係を、日米の公文書、日記・回想録、そして当事者・関係者へのインタビューなどの豊富な史資料をもとに分析し、沖縄返還交渉の全体像に迫る。

目次

序論 課題と視角
第1章 佐藤内閣の成立と沖縄返還問題の提起
第2章 沖縄返還問題の進展
第3章 施政権返還交渉の開始
第4章 施政権返還交渉の展開
第5章 沖縄返還合意の成立
第6章 沖縄返還の実現
結論 戦後外交における沖縄返還

著者等紹介

中島琢磨[ナカシマタクマ]
1976年長崎県に生まれる。1999年鹿児島大学法文学部卒業。2001年九州大学大学院法学研究科修士課程修了。2006年九州大学大学院法学府博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員などを経て、龍谷大学法学部准教授。博士(法学)。専攻、日本政治外交史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

3
公開された外務省文書から。博士学位論文を基礎に書き下ろし2023/07/09

katashin86

1
あまたの当事者の回顧録・オーラルヒストリー・インタビューを整理再構築することで、佐藤政権樹立以降の沖縄返還までの外交交渉過程を明らかにした一冊。 膨大な証言・史料を参照しており情報量はとても多く精緻な内容だが、沖縄返還というダイナミックなテーマであることもあって読み物としても面白く、外交史の学術書と気構えずに読むことができた。2019/03/30

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