出版社内容情報
目次 虚空蔵菩薩と民俗信仰(十三参りの成立と展開/鰻と虚空蔵信仰/星と虚空蔵信仰/漆工祖神としての虚空蔵菩薩【ほか】)虚空蔵信仰の史的展開(石動山の開山伝承と石動修験/山中他界観念の表出と虚空蔵信仰/隔夜スル法師/虚空蔵信仰の南進【ほか】)【ほか】
内容説明
地蔵や観音などの菩薩に比し、研究者の注意を引くことの少なかった虚空蔵菩薩。本書は、この尊に因む十三参り、鰻食物禁忌、鉱山との関係を論じ、星神として、また養蚕守護神としての諸相を捉え、仏教が日本の民衆に根づき、生活化していった足跡をたどる。
目次
第1篇 虚空蔵菩薩と民俗信仰(十三参りに成立と展開;十三まいりの成立;鰻と虚空蔵信仰;虚空蔵菩薩信仰と「鰻」;養蚕守護神としての虚空蔵菩薩;星と虚空蔵信仰;漆工祖神としての虚空蔵薩;鉱山と信仰)
第2篇 虚空蔵信仰の史的展開(古代仏教における山林修行とその意義;記憶の技法;高賀山と虚空蔵信仰;唱導説話縁起としての高賀山縁起;別山加宝虚空蔵信仰論序説;奥美濃における虚空蔵信仰;虚空蔵信仰の伝播;石動山の開山伝承と石動修験;房総の虚空蔵信仰と日蓮聖人;山中他界観念の表出と虚空蔵信仰)
第3篇 虚空蔵信仰の研究成果と課題