出版社内容情報
日本の伝統芸能としての歌舞伎,能,万歳等を産みだした中世賤民の生活と,それら芸能の消長を探る。 目次 〔虐げられた人々〕河原の住民 賤称語源考 散所に関する研究の変遷 長吏法師考 金口考〔雑芸能とそれを育てた人々〕〔諸興行物の支配権をめぐる問題〕
内容説明
日本の芸能―、それは、「社会外の社会」に押しやられた人々の、生き抜くための手段として生まれ、貧窮の中で育まれた。近世諸芸能の源流。
目次
第1部 虐げられた人々(河原の住民;賤称語源考;散所に関する研究の変遷;長史法師考;金口考―声聞師の源流)
第2部 雑芸能とそれを育てた人々(千秋萬歳の研究;松ばやし考;アヤツリ物のこと;夷舁きのことなど;放下について;「しのだづま」の語り手;説教讃語;女歌舞妓に関するノート)
第3部 諸興行物の支配権をめぐる問題(「勝扇子」に関連して;小林新助芝居公事扣;豊竹和泉太夫所持の証文)