ヤマケイ文庫<br> 垂直の記憶―岩と雪の7章

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ヤマケイ文庫
垂直の記憶―岩と雪の7章

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  • サイズ A6判/ページ数 286p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784635047210
  • NDC分類 786.1
  • Cコード C0175

内容説明

2002年秋、山野井泰史は、ヒマラヤの難峰ギャチュン・カンに単独登頂後、下降中嵐につかまり、妻・妙子とともに決死の脱出を試みる。高所でのビバーク、雪崩の襲来、視力の減退、そして食料も登攀具も尽きたなかで、彼らは奇跡的に生還した。初めて自らのクライミングの半生を振り返り、激しい登攀への思いと未来への夢を綴った再起への物語。

目次

第1章 八〇〇〇メートルの教訓―ブロード・ピーク
第2章 ソロ・クライミングの蘇生―メラ・ピーク西壁とアマ・ダブラム西壁
第3章 ソロの新境地―チョ・オユー南西壁
第4章 ビッグウォール―レディーズ・フィンガー南壁
第5章 死の恐怖―マカルー西壁とマナスル北西壁
第6章 夢の実現―K2南南東リブ
第7章 生還―ギャチュン・カン北壁

著者等紹介

山野井泰史[ヤマノイヤスシ]
1965年4月21日、東京生まれ。単独または少人数、酸素ボンベを使用せずに、難ルートから挑戦しつづける世界的なクライマー。10歳のときから登山を始め、高校卒業後、カリフォルニアのヨセミテ国立公園で数多くのフリー・クライミングを実践。1988年、南米パタゴニア、フィッツロイで大岩壁の単独登攀を成功させる。1991年からヒマラヤへ。1994年、チョ・オユー南西壁を単独登攀。2000年には世界第2位の高峰K2の南南東リブを単独初登攀(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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のっち♬

162
リハビリ中の著者がヒマラヤ高峰での経験にスポットを当てながらクライミングの半生を振り返る。絶不調にも関わらずアマ・ダブラム西壁に挑む行動は早速彼の「強烈な衝動と激しい情熱」を感じさせる。正確で誇張のない淡々とした文章が生み出す臨場感はかなりのもので、「本当の聖地」であるK2登山での熱量は登攀に対するただならぬ想いが伝わってくるし、ギャチュン・カンからの壮絶極まる生還は不屈の精神力に圧倒される。「はじめに」と「あとがき」でトーンが違うのも印象的。清々しいまでに自由な生き方をする彼の挑戦はこれからも続くのだ。2021/07/03

kinkin

96
先日読んだ『ヒマラヤ 生と死の物語 奇跡の生還と遭難の悲劇』や沢木耕太郎『凍』の登山家、山野井泰史が登ったヒマラヤの山々について体験を書いた本。夫婦で世界の山を登坂し成功の代償に手足の指を凍傷でほとんど無くしてもなお山に取り憑かれた彼らの心情も気迫に圧倒される。以前テレビのドキュメントでも彼らのことを取り上げていた事を思い出した。山野井氏は山に登るために生まれてきたような人だ。垂直の壁の少しのスペースの夫婦で腰掛けてテントをかぶって寝るところに雪崩が襲う。高所恐怖症の私には信じられない。(;´∀`)2021/11/10

greenish 🌿

80
ヒマラヤの難峰ギャチュンカン単独登頂後に嵐に遭遇、妻・妙子と共に奇跡的に生還した山野井泰史氏が、自らのクライミング半生を振り返り、難ルートへ挑んだ高峰への思いを綴る  ---何故命の危険を負ってまで壁と向き合う必要があるのか?本著を読んで腑に落ちた。クライミングを生業としたい訳でも、誰かに何かを届けたい訳でもなく、ただ山野井氏自身の生を、ただひたすら懸命に生きている、そんなことが伝わってくる。 沢木耕太郎『凍』からの本著。《まえがき》の、そしてタイトル『凍』『垂直の記憶』の繋がりが、深く胸に迫ります。2014/03/11

マリリン

50
岩壁と相思相愛になった山野井氏が語る登攀の記憶。特に後半の「死の恐怖」「夢の実現」「生還」は凄まじい。極限状態での判断は経験からの勘なのか。「凍」や「白夜の大岩壁に挑む」も読んだが、本人が綴る言葉に驚嘆と感動! 愛し愛されていたからあの状態でも生還できたのではとふと思う。子供の頃から山に惹かれた姿や父親との壮絶なやり取り、妙子さんとの出会いやその後の生活等、山野井氏の生き方はどこまでも自然との融合のように思えた。妙子さんが記した言葉も印象深い。山登りで心配をかけ山登りで...最高の親孝行かもしれない。2021/08/21

Tui

39
昨冬に購入するも読む気になれず夏まで温めていたのだが、正解。凍るような読書。山そのものの恐ろしさに加え、山の魔力に取り憑かれた人間の幸福な狂気を目にして。最低限の装備での単独登攀、しかも無酸素。そんな過酷な条件でのクライミングの記録。絶壁から遥か下に口を開く青いクレバス。襲いかかる雪崩の破壊力。生還までの、活字を追う目が息苦しくなるほどの絶望的な道のり。本来、このような状況を読むことは不可能なのだと思う。記録されるより先に命を落としているだろうから。しかし、著者は生き延びている。手足の指10本を失っても。2015/08/21

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