内容説明
17、18世紀にインドの王侯が装ったカシミールのショールは、19世紀のヨーロッパで大流行し女性のファッションを華やかに彩りました。平山郁夫シルクロード美術館コレクションの中でも多くの名品を有するカシミールショールを、可憐な草花文から複雑なペイズリーに変貌をとげた文様の変遷、素材、織り方、刺繍の技法、ヨーロッパへの波及などの観点から紹介します。
目次
第1章 インド、カシミール地方(カシミールの風土;カシミールの歴史;カシミールの文化)
第2章 カシミールショール物語(カシミールショールとの出会い;カシミールショール概観)
第3章 カシミールショールの技術と文様(カシミールショールの素材;ペイズリー文様の変化;文様構成;製作技術)
第4章 カシミールショールの変遷(ムガル期;アフガン期;シク期;ドグラ期;衣装;ペルシアのショール;ヨーロッパのショール)