内容説明
「三国志」に描かれた女性の生きざま!『三国志演義』のストーリーを追いながら、群雄の戦いの物語に描かれた女性たちの姿に迫る。
目次
序 「三国志」物語の変遷
「孝」の章
「悪」の章
「義」の章
「色」の章
「愛」の章
「賢」の章
終章 毛宗崗本における女性像
解説 蜀漢正統論の形成と『三国志演義』の版本
著者等紹介
渡邉義浩[ワタナベヨシヒロ]
1962年生。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科修了。文学博士。現在、大東文化大学文学部教授
仙石知子[センゴクトモコ]
1971年生。大東文化大学大学院博士課程文学研究科修了。博士(中国学)。現在、駿河台大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nori_y
4
三国志と言うと、どうしても男臭いイメージがあるのだが、こうして見ると意外にも女性が多く登場していたことに気付く。演義の毛宗崗本は、どうやら儒教的観念に基づく「婦人とはこうあるべき」という婦人道のようなものを説きたかった部分があるようだ。日本人の知る三国志にはこのような婦人を教化する記述はあまりないように思うが、私の好きな北方三国志は結構女が強いので、ある意味似ているのかも知れない。2018/03/16
Masahiro Tanaka
1
女性を基軸に三国志のストーリーや成立を読み解く一冊。「ストーリーや成立」というのがミソで、現在通用している三国志演義を成立させた毛親子の考えがどのように反映され、三国志が成立したかを読み解いている。ここはなかなか興味深い。三国志演義のテキスト史にちょっとでも興味があればおすすめ。2019/05/02
遊未
1
面白いかというと…三国志のストーリーと女性の定型化のお話しで、意外なことは特になく…というところでしょうか。2017/06/14
陸
0
ストーリーを追いながらなので、女性の項が思ったより少なかった。ストーリーに詳しくないから助かりはするけど。2012/05/13
GEO(ジオ)
0
三国志演義に登場する女性たちの描かれ方を、三国志演義が描かれた時代背景を考慮じながら書いている2010/08/28