内容説明
開国問題を機に、それまで政治の蚊帳の外におかれていた天皇の権威が急速に高まった幕末。長州藩の若手リーダーとなった桂小五郎（木戸孝允）は、いかにして動乱の時代に向きあい、新時代への道を模索していったのか。ある時は「勅」を利用し、またある時は「勅」により追いつめられる日々。朝敵の烙印を押された長州藩を復権させ、維新の栄光を背負わせた「勤王の志士」の生涯とは。
目次
幕末維新の争い
１ 時世に目覚める（小五郎の系図；剣術修行 ほか）
２ 勅の奪い合い（藩論転換；勅書をめぐって ほか）
３ 朝敵から官軍へ（「待敵」という方針；薩摩藩との提携 ほか）
４ 中央集権と立憲政体（新政府の権威確立；数々の改革 ほか）
著者等紹介
一坂太郎［イチサカタロウ］
１９６６年生まれ。大正大学文学部史学科卒業。専攻は日本近代史。現在、萩博物館特別学芸員ほか（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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紺野ひさ
4
薄いので読みやすいです。桂小五郎時代も木戸孝允時代も満遍なく書いてあるので、とても良いです。ただ、深く知りたい人にはちょっと物足りないかもしれません。それでも、入門書と考えると、とても良い本だと思います。写真や資料も多いし、脚注もついているので、幕末明治にあまり詳しくない人でも、安心して読める本だと思います。2010/09/03
半木 糺
3
桂小五郎の事跡をざっと知るには良い本。写真も豊富に収録されているが、その中でも7、8歳の時に書いた「今日」の書跡はとても幼児が書いたものとは思えない出来栄えであった。2014/08/11
春
3
たった87Pなのでさらっと読めます。桂小五郎=木戸孝允、幕末の志士とは知ってたけど具体的に何をした人なのかそんなに知らなくて、ただ逃げ上手って印象でした。木戸孝允の生涯を分かりやすく読めます。このシリーズ他の本も読みたくなりました。後、木戸孝允、すっごく書道が上手だったんだなぁと。2014/05/01
エアロ
2
木戸孝允の人生が手軽に読める本。このシリーズの他の人のも読みたい。2011/05/09
ゆずこまめ
2
薄い本なので、幕末についてだいたいの流れを知りたい人にはおすすめ。薄い割には写真も多くて読みやすいです。2010/08/21
