内容説明
鉄道は、私たちにとって大変身近な交通機関であるとともに、近代化の担い手でもありました。また、機械・電気・土木・情報通信など多くの技術の集合で、日本の技術史を考える上でも重要な存在といえます。本書では、一八七二(明治五)年新橋・横浜間の鉄道開業から国情にあわせた車両誕生の歴史を通して、そこに見られる日本人の創造性の足跡をもう一度振り返り、橋梁・トンネル・レールなどにもふれながら、鉄道の技術展開の歴史を概観します。
目次
近代化の旗手として
1 鉄道の原点
2 鉄道開業期の技術と社会
3 鉄道自立期の技術と社会
4 鉄道充実期の技術と社会
5 鉄道発展期の技術と社会
6 鉄道技術の足跡をたどる
著者等紹介
堤一郎[ツツミイチロウ]
1950年東京都・銀座生まれ。中央大学大学院理工学研究科修士課程(精密工学)修了。専攻、機械工学、技術史・産業考古学。現在、日本労働研究機構・研究所で職業能力開発研究を担当、東京経済大学、武蔵野美術大学で技術史を講義
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