日本史リブレット<br> 石造物が語る中世職能集団

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日本史リブレット
石造物が語る中世職能集団

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  • サイズ A5判/ページ数 110p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784634542907
  • NDC分類 210.4
  • Cコード C1321

内容説明

平安時代末期、平家の南都焼討ちによって東大寺などの大寺は灰燼に帰しました。その復興のため中国から渡来した石工の子孫は「伊」姓を名乗り、大和を中心に多くの優れた石造物を残しました。また、その分流は「大蔵」姓を称し、鎌倉や箱根に活躍の場を見出しました。本書では、彼らの活躍ぶりをその作品と共に見ていこうと思います。最初に中国から石工を招致したのが、東大寺大勧進の重源であったように、一流の石工が活躍する背後には常にその時代を代表する高僧がいました。本書では、石造物を通じて垣間見ることができる、当時の仏教社会の一端にも触れてみたいと思います。

目次

伊派石工と大蔵派石工―石造物が語る中世
1 宋人石工伊行末
2 宝篋印塔とその起源
3 忍性と石造物
4 叡尊と石造物
5 忍性没後の大蔵派と伊派

著者等紹介

山川均[ヤマカワヒトシ]
1961年生まれ。奈良大学文学部卒業。専攻、日本中世考古学。現在、大和郡山市教育委員会主任技師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

71
中国から渡来した石工集団、伊行末の流れを組む「伊派石工」。箱根、鎌倉の分流は「大蔵派石工」。写真、振り仮名、用語説明、図。参考文献豊富。石塔と石仏に詳しくなれる。愛知県美術館所蔵。2014/06/04

紫羊

31
僧重源が中国大陸から招致した石工集団と、わずか100年余りの間に彼らが残した石造物について、結構詳しく書かれている。内容だけでなく文章も良くて引き込まれた。しばらくいろんな時代の石造物を追ってみたい。2018/04/30

筑紫の國造

6
ほとんど知らない分野の本だが、とても面白く読めた。本書中で対象とされる石造物はその多くが宝篋印塔と呼ばれるもので、根源は中国にまで遡る。宋から来た石工がやがて日本に深く根を下ろし、優れた石造物を造り上げながら、最後は歴史の中に消えてしまう様子が、初心者にもわかりやすく書かれている。写真や用語の説明も多いので、とても助かる。何気なく見かける宝篋印塔や五輪塔の裏には歴史の水脈がしっかりとあったのだ。ガイドブック的に本書を手がかりに、周辺の石造物を見直してみるのも面白い。2021/09/06

邑尾端子

2
中世に活躍した二つの石工集団、大蔵派・伊派について。どちらかというと具体的作例に関する考察が中心で、職能集団そのものに関する記事は少なめ。タイトルの印象とは違ったが読みやすく、石造物に関する勉強にはなった。2013/11/06

綱渡鳥

1
12世紀の末、東大寺の復興に当たって重源が招いた石工集団の棟梁は井行末と呼ばれ、その子孫は伊派・大倉派となって数多くの作品を残した。 筆者の言葉を借りると 「思えば、中世における日本の優れた石造物は、その大半が大陸に出自をもつこの希代の二つの職能集団によって、わずか100年余りのあいだに制作されたものである。」 ということになる。本書は職人たちの出自から説き起こして現代に伝えられた作品群を辿ることで中世という時代に職人の技術系譜がどのように受け継がれていったのかを分かりやすく伝えるものである。2019/04/07

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