日本史リブレット<br> 境界をまたぐ人びと

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日本史リブレット
境界をまたぐ人びと

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  • サイズ A5判/ページ数 98p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784634542808
  • NDC分類 210.18
  • Cコード C1321

内容説明

前近代の「国境」とは、一本の線ではなく、それ自体がある広がりをもった人間活動の場であった。その空間に点在する小島たちは、交通が陸上中心になってしまった今となっては不思議なくらい、大きな顔をして地図上に登場していた。蝦夷・唐人・琉球人・倭寇・海賊・商人など、さまざまな名で呼ばれた「境界をまたぐ人びと」の姿と活動は、都を中心とする視線からはとらえきれない幅広さと多様さにみちている。前近代の国境観念のなかに、現代の領土紛争解決の道を探り、国境をまたぐ海の世界の復権を訴える。

目次

前近代の国境と境界人
1 エミシからエゾへ―北辺の統治境界と民族境界
2 環日本海の「唐人」―日本と契丹の媒介者
3 多民族空間と境界人―博多と対馬
4 俊寛物語を読む―キカイガシマを訪れる人びと
5 元禄時代の「竹島問題」―竹島一件
国境なき時代をみとおして

著者等紹介

村井章介[ムライショウスケ]
1949年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。専攻、日本中世史。東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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組織液

8
面積を持たない一本の線ではない、ある程度の幅を持つ「境界」という空間と、そこで活動していた人々について簡単に記されています。ローマの「国境」もこんな感じだったみたいなので、日本に限らず近代国家ができるまで境界というのはどこもこんな感じだったんでしょうね。海に囲まれた日本なら尚更。最後の章で竹島問題の歴史について触れていますが、そこで江戸幕府と朝鮮王朝の交渉を概観した後、著者が述べていた「現今の竹島論争の冷静さを欠いたやり取りよりも、よほど分別があるという印象を受ける。」というのには正直納得しました。2021/08/05

Yoshihiro Yamamoto

2
A- 国境というと「線」で確定されていると思いがちだが、歴史を振り返って見れば、両者が混じり合う面的空間として「あいまいな境界」であったこともある。日本においては竹島・尖閣列島・北方領土の問題があるが、この本を読んだら、「明確な境界」を定めることにどれだけの意味があるのかと思ってしまった。「主権」の問題と「土地利用」の問題を分けて、関係国で知恵をだしあって「境界を管理する」ことも可能なのではないだろうか。古代、朝鮮半島南端にあった任那というところなどは、倭国だったのではないか、などと思いを馳せてしまった。2021/09/09

坂津

1
東北地方・北海道で戦いを繰り広げたエミシ、環日本海地域で交易する「唐人」、博多を拠点とした宋商人や対馬・朝鮮半島・琉球を股にかけた朝鮮人官吏、南西諸島における薩摩と琉球の勢力の伸長、はたまた竹島と鬱陵島を巡る日朝間の交渉など、古代から前近代までの日本の辺境における人々の動向を追ったリブレット。多くの場合、前近代の国境は一本の線ではなく、面積をもつ空間(漠然とした広がり)であり、(竹島問題を念頭に置いて)ある場所がいずれかの国家の所有物となる固定観念は近代の所産であるとする筆者の総括は示唆に富んでいる。2022/09/05

こずえ

1
旧国名での境界や蝦夷、クマソ、などの境目ではどういうことが起きていたのか。心理的な境界論、生と死の境界論を読んだ後に、政治的経済的境界の話を知ると色々と考えが深まるので一般教養にいれた

OTR

1
現在に生きていれば、境界は国境という線が地図上に引いてあるのを思うが、古代や中世の「境界」は明確に線で区切られず、むしろそれ自体が面積ある空間であり、さらにそこを生活の場所とする人が、幾つもの地域の間での交渉役として活躍していた。近世の項の竹島問題について言及したところも、説得力ある見解だと思う。2014/08/03

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