環太平洋の国際秩序の模索と日本―第一次世界大戦後から五五年体制成立

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環太平洋の国際秩序の模索と日本―第一次世界大戦後から五五年体制成立

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  • サイズ A5判/ページ数 392,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784634520806
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C3021

内容説明

本論集は、「20世紀と日本研究会」(以下、研究会と略す)の研究成果をまとめた最初の本である。本書を一読していただければわかるように、研究会での報告は、積極的な史料収集に基づく事実確定の上で、斬新で明確なフレームワークを提示することを共通の前提としている。現在は、研究をするための史料状況がよくなった反面、専門が余りにも細分化されすぎ、研究の意義がわかりにくい「実証」が罷り通る一方で、その反動として十分な事実に基づかない「大論」が横行する傾向がある。その中で本研究会の試みは、参加者や本書の読者に対し、日本や世界を理解する新しい刺激と共通の土台を提供しようとするものである。

目次

第1部 環太平洋の国際秩序の模索(アメリカの極東政策―ハーバート=C・フーヴァーと日米関係;原爆か日本再軍備か?―日本防衛をめぐるアメリカ軍内部での戦略論争1946~49年;「犬と中国人は入るべからず」問題再考 ほか)
第2部 日本の政治の反応(立憲君主制の形成と展開―明治天皇から昭和天皇へ;大陸政策と人口問題―1918~31年;1930年代の政治家と大蔵官僚―予算編成をめぐって ほか)
第3部 日本社会の反応(立憲制的君主制から議会制的君主制へ―その政治思想史的一考察;戦間期の社会と法秩序;多言語植民地帝国日本における「日本語」の国際化と日本文化の変容―異文化間コミュニケーションの記号論的分析)