内容説明
ドイツ中部の農村とルールの炭鉱町を舞台に、ありふれた日常生活のなかに潜むナチズムへの道すじを鮮やかに読み解く。
目次
第1章 褐色の農村と赤い炭鉱町
第2章 ヒトラーが政権についたとき
第3章 民族共同体の夢と現実
第4章 ユダヤ人、戦争、外国人労働者
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
4
ナチス時代、ドイツの庶民は一体どうしていたのか?熱狂的に支持したわけでも、民衆らしく強かに抵抗したわけでもなかった。何と無く順応していった、というナチス時代の庶民の暮らしぶりを、農村と工業地帯の町に焦点を合わせて定点観測している。若者たちがナチスのイデオロギーを既成の価値観から解放と受け取ったこと、ナチスがプロパガンダの一環として消費生活を奨励したこと、意外な断面が浮かび上がってくる。2010/01/23
代理
2
村が大事、家族が大事という素朴な思いが、次第にナチズムに通じていくのが恐い。独裁の下でも、隣人を妬むし、親子喧嘩もする。なにがあろうと日常は続く。2009/04/19
eyoo
0
参考文献。歓喜力行団のとこを読んだ