内容説明
国家と時代の枠組をこえていま人類史の新地平を拓く。
目次
序章 ヨーロッパの深層へ
第1部 伝統文化の構造(ヨーロッパの家;揺籃から墓場まで―人生の諸段階と通過儀礼;『ティル・オイレンシュピーゲル』を読む―伝統的心性;農民の世界―彩飾写本にみる農村生活;都市民の世界―公証人文書にみる中世都市ピサ)
第2部 伝統と近代(「善き野蛮人」から「野生の思考」へ―“未開”社会とヨーロッパの意識;マルタン・ナドの世界―近代における個の自立と共同性;シチリア民族の一体性神話;イギリス皇太子の結婚式と都市暴動―複合社会と儀礼の象徴機能;差別意識と民族―「ナシオン」の解体;ヨーロッパを読み直す―方法としての民族)