目次
序章 イギリスとは何か
第1章 「イギリス」の成立
第2章 アンジュー帝国
第3章 百年戦争とバラ戦争
第4章 近世国家の成立
第5章 革命の時代
第6章 ヘゲモニー国家への上昇
第7章 伝統と革新の相克
第8章 パクス・ブリタニカの盛衰
第9章 福祉国家への道
第10章 「コンセンサスの政治」からサッチャー主義へ
第11章 イギリス史におけるアイルランド
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nob
8
アングル人・ローマ人・デーン人・ノルマン人と、古来大陸からの他民族の侵略を受けたブリタリア。途中でスコットランドから王をイングランドに迎え入れたり、文化間民族間融和を積極的に行ってきた寛容な国だったようだ。もっとも宗教対立は凄惨だったようだけれども。関係ないが大英図書館で見たマグナ=カルタの現物が、紙一枚だけだったのにおどろいた。重々しい表紙のついた書物を勝手に想像していた。2017/11/22
ブルーツ・リー
4
何と、かつて読んだ本の再読だった…。 気づかないで最後まで読んでしまった私は一体…。。 それも、文章の中身が分からないのならまだしも、途中の挿絵にすら記憶が無いのはどうなっているんでしょうか…? 1回目の読書では、何も読んでいない?記憶が飛ぶような読み方をしていた?何やってたんだ? 更に言うと、編者は、昨日読んだイギリス研究の本と同じ人が編んだもので、ほとんど、本の流れや構成が同じだった。 専門書に近い一般書だと思うから、何度読んでもいい本だが、しかし読んだ事に最後まで気づかないというのは…。。。2022/03/30
あまん
4
ヘンリ8世からエリザベス1世までのあたりを楽しく読んだ。離婚問題から破門されて、国教会を作るだなんて。カトリックとプロテスタント、国教会が入り乱れるわけだから、エリザベス1世の行った首長法や統一法といった法律の制定は納得がいく。また、福祉国家に舵を切ってから、サッチャーの小さな政府までのところも興味深い。覇権国家であるイギリスの没落は、福祉国家となり、技術革新が遅れたと言われているからだ。アイルランドとの問題も挙げられている。ポストコロニアリズムの視点から読めるのではないか。2021/09/05
紫草
3
「イギリス」の成り立ちから、現代までを概説。名前だけ聞いたことある王さまとか出来事とかが、よくわかっておもしろかったです。1冊でイギリス全部だから、物足りない部分はもちろんあるけど、そのへんは巻末の参考文献などから、読んでいけばいいのでしょうね。近現代はさらっと流して読んでしまったけど、最後にアイルランドについて1章割いてあったのがよかったです。2015/07/17
ブルーツ・リー
2
シェークスピアが分からず、イギリスの歴史を勉強し始めた。 まずは通史という事で、大まかに歴史を探った。 基本的に、読み易く、いい本だとは思うのだが、かなり、大まかだった。百年戦争も、ばら戦争も、通史で読むとあっという間に過ぎて行く感じ。 通史だから、どんどん時代が進むから、例えばいつスコットランドがイギリスの連邦になったのかとか、王室がいつの間に政治の実権を失って象徴化したのかとか、分からない部分も多い。 通史を知ったら、次は「百年戦争」とか、キーワードで、細分化された、細かい歴史を見ていくといいのかも。2021/04/17