出版社内容情報
人間の生体・生理量と機械の物理量との関係を扱う古典人間工学に対し,人間の知的機能,感覚・知覚(感性)に焦点を当てた「現代人間工学」を提案する教科書.
■目次 序論/人間の形態的特性/人間の感覚・知覚特性/生体の制御・情報/人間の知的機能の実/感性情報の産業応用/人間とシステムの融合/将来の展望
内容説明
本書は古典人間工学と異なる視点から、現代人間工学の新しい概念を提案している。著者らは人間の知的機能の実現、感性情報処理とその応用および人間とシステムの融合を主眼においている。
目次
第1章 序論
第2章 人間の形態的特性
第3章 人間の感覚・知覚特性
第4章 生体の制御・情報
第5章 人間の知的機能の実現
第6章 感性情報の産業応用
第7章 人間とシステムの融合
第8章 将来の展望
著者等紹介
呉景龍[ゴケイリュウ][WuJinglong]
1994年京都大学大学院工学研究科電気工学専攻博士課程修了。同年立命館大学理工学部助手。’97年山口大学工学部講師。’99年香川大学工学部知能機械システム工学科助教授。現在に至る(工学博士)
塚本一義[ツカモトカズヨシ]
1963年東京理科大学理学部物理学科卒業。同年三洋電機中央研究所勤務。’89年同・生産技術研究所長。’93年同・メカトロニクス研究所長。’99年香川大学工学部知能機械システム工学科教授。現在に至る(工学博士)。著書に「テクノエシックス」、分担執筆に「やさしいハイテク展望」
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感想・レビュー
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Hanna Saito
2
人間工学はヨーロッパではergonomicsと呼ばれ、語源はergo(work)とnomos(law)で労働科学が基礎にあり、アメリカではHuman Factors Engineeringと呼ばれ工学的な要求を中心に発展してきて、日本の人間工学はその両方を受け継いでいるそうです。本書はさらに機械から情報機器の時代への移り変わりもふまえて人間の形態的特性、感覚的特性を定量化しそれらを機械設計に適用するという従来のアプローチに加え、人工知能や人工生命等の情報科学の分野の紹介もされていて多岐に渡る内容でした。2014/10/14
kвฅ•ω•ฅТ
0
「人間工学」という学問何やるんだろと思ったけど、計数システムの「認識行動システム論」に近い雰囲気を感じた。著作が2001年なので目覚ましい情報技術革新のおかげで幾分古く感じる部分もあるけど、「人間工学」が目指している方向性は自分が今興味のある分野に近い気がする。2017/03/03