出版社内容情報
フラクタル,カオス,パワー則に共通する統一的な概念は,自己相似である.自己相似,すなわち反応や大きさの変化に対する不変性は,多くの自然法則や現象が持つ属性である.本書はこの概念を,博学な原著者が,ゲームから音楽,化学,物理学,心理学など広い分野を取り扱って,全17章に分けて解説した興味深い書.
内容説明
アインシュタインからバッハ、そしてCGアートetc.AT&Tのベル研究所に属し、多彩な分野で数々の賞を授賞したSchroeder博士が語る知的好奇心を刺激する深淵な世界。
目次
相似と相違
自己相似―離散、連続、厳密、その他
パワー則:自己相似のはてしなき源
ノイズ:白、ピンク、茶、黒
ブラウン運動、賭博による損失、銀河系間の空白:有利を平均にするランダムフラクタル
カントール集合:自己相似と算術的ほこり
高次元でのフラクタルとディジタル日時計
マルチフラクタル:密接に絡み合うフラクタル〔ほか〕