目次
時代区分をめぐって
ムラの「中世」、ムラの「近世」
中世都市から近世都市へ
出土銭貨からみた中世後期の銭貨流通
江戸および周辺村落における墓制の変遷
村に中世史料をよむ
農書の成立
中世の海賊とその終焉
「中世」から「近世」へ
討論 「中世」から「近世」へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
noko
3
山梨県で行われたシンポジウムを書き起こしたもの。なかなか手に入らなくて、見つけたこの一冊も、石井進先生が自ら寄進なさったものでした。中世から近世への歴史区分がテーマ。私が昔習った年号は、今と違う。そもそもここから◯時代と分ける事が、権力者側からみた制度史で愚民観に基づく。一つの社会構造の中には、複数のウクラードが存在している。農奴的な中にも、共同体のようなのと、あくまで奴隷的なものがあり、どちらが主要なのかを決めなければ、時代区分は難しい。読んでみて、石井先生は本当に柳田國男が好きなんだなぁ、と思った。2023/04/11
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