出版社内容情報
古来日本文化に影響を与えてきた「漢籍」解説書の決定版。700作品以上の漢籍について、現代の読者向けにわかりやすく解説!
『漢籍解題』とは・・・
漢籍(漢文で書かれた中国の書籍)は古来、文学のみならず医学、数学、天文学、易学、史学、思想、政治、地理、芸術等様々な分野において日本文化に影響を与えてきました。この漢籍について、いつ誰が書いたのか、どのような内容か、版本や注釈書にはどのようなものがあるか等を解説したものが「漢籍解題」です。
漢籍解題をまとめたものには、明治三十八年刊の桂胡邨著『漢籍解題』がありますが、それ以降刊行されておらず、中国古典研究者、漢籍に興味をお持ちの読者からは新しい漢籍解題の早期刊行が期待されていました。
新釈漢文大系別巻・・・
新釈漢文大系は全120巻で50余りの漢籍を収録していますが、その他にも日本文化に影響を与えた漢籍は数多く存在しています。このたび新釈漢文大系の別巻として刊行される『漢籍解題事典』は、本大系収録の漢籍を含む700作品以上の書物を取り上げ解説しています。
当初、漢文学者長澤規矩也先生にご執筆をお願いしておりましたが逝去され、その遺志を受け継いだ内山知也先生が精力的にご執筆に携わられて、このたび刊行の運びとなりました。この新しい『漢籍解題事典』が読者諸兄のさらなる漢籍への誘いとなることと存じます。
本文
作品名の五十音順に配列
索引
撰者・編者名索引
異書名索引
【著者紹介】
1928年生まれ。漢文学者・筑波大学名誉教授。斯文会参与。漢字文化振興会常務理事。『中国文人論集』(明治書院)、『隋唐小説研究』『藍沢南城 詩と人生』など著書多数。また、『文選抄 和刻本六臣註』他翻訳も多数ある。
内容説明
日本人に広く読まれてきた漢籍711作品を紹介。目次は作品名の五十音順配列と、四部分類・叢書別配列の二本立て。索引として撰者・編者名索引、異書名索引を完備。