出版社内容情報
荀子は、周の戦国時代末期の偉大な倫理学者荀況の書
荀子は、周の戦国時代末期の偉大な倫理学者荀況の書。荀況は性悪説の立場をとり、それだからこそ礼法を重んじ、教育によって人間は改善せらるべきだと主張した。孔・孟の礼論を実践的に発達させ、長く後世に影響を与えた。門人に李斯や韓非の諸賢が輩出した。本書は全巻を収め、上巻に巻10まで、以下を下巻とした。
周の戦国時代末期の思想家で、官僚でもあった荀況(じゅんきょう)の書。荀況は、孟軻(もうか)とは反対に性悪説の基礎に立つが、だからこそ礼法を重んじ、教育をもって人は改善されるべきだと説く。荀況の学は、孔・孟の礼論を発展させ、長く後代に大きな影響を与えた。また、その門下から秦の宰相・李斯(りし)や法家思想の代表であった韓非(かんぴ)らを輩出した。一方で、儒教では忌避されることもあり、清代で再評価が進んだ。荀況が諄々と説いた学説は孟子とあわせてまた精読を必要とする古典の一つ。
目次
巻第十一
彊国篇十六
天論篇十七
巻第十二
正論篇第十八
巻第十三
礼論篇第十九
巻第十四
楽論篇第二十
巻第十五
解蔽篇第二十一
巻第十六
正名篇第二十二
巻第十七
性悪篇第二十三
君子篇第二十四
巻第十八
成相篇第二十五
賦篇第二十六
巻第十九
大略篇第二十七
巻第二十
宥坐篇第二十八
子道篇第二十九
法行篇第三十
哀公篇第三十一
堯問篇第三十二