- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 哲学・思想
- > 構造主義・ポスト構造主義
出版社内容情報
ジャン=リュック・ナンシー[ジャン リュック ナンシー]
著・文・その他
荻野 厚志[オギノ アツシ]
翻訳
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いやしの本棚
8
ナンシーの本は私にとっては「逃走する本」だなあ…と思う。意味をとらえたと感じるそばから、言葉たちが逃げ去ってしまう。「「私に触れるな」は、触れる文言であり、たとえあらゆる文脈から孤立していても、触れずにはいられない文言である。」―23ページ2019/03/17
oz
4
初読。「私に触れるな(メリ・ノ・タンゲレ)」。復活したイエスはマグダラのマリアにそう言い放つ。イマージュにとって触れられぬことは本質であり絵画は見ることしか許されない。 絵画表象論からのキリスト教の脱構築への試みは、取りも直さずキリスト教によって規定された自己の脱構築という意味=方向と不可分となる。ナンシーさんの試みは何処に行き着くのだろうか。2010/02/20
星規夫
0
予備知識が足りなすぎて訳がわからんです。薄い本だからといって簡単なわけではないのね……。2012/08/29
ゴリラ爺さん
0
復活時に師に取り縋ろうとしたマリアに対してキリストが発したとされる「ノリ・メ・タンゲレ(私に触れるな)」のいわば《ノリの良さ》を論じた小著。聖なるものとしてはそう簡単に触れられては困るわけである。なお原題は"Noli Me Tangere : Essai sur la levée du corps"なので出棺に関する話も多い。2022/05/21