出版社内容情報
〔ドイツ的なイデオロギーについて〕ハイデガー哲学の徹底的批判をつうじてナチ以後のドイツ思想の非合理なからくりを暴く、アドルノ批判哲学の真骨頂。幻の名著の待望の訳業。
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感想・レビュー
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またの名
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役所の職員が哲学会議に呼ばれて芸術や思想はよく分からないがバレないようそれらしく立派な言葉で挨拶するとき、使われてるのは隠語だと指摘する。あるいは「きずなBindung」という流行のボキャブラリーの下で低俗なパンフレットとヤスパースとハイデガーが一体になったりする事態を炙り出す、イデオロギー批判の書。テレビで否定的な話もあっさり心温まる肯定的な否定性に変えられてしまう等のお決まりのパターンは、何より自己が本来的に同一な自己であることにこだわり続けるハイデガー哲学と同じく隠語を共有していると激しくディスる。2016/12/21
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