内容説明
均等法以前の婦人労働解放史。戦後の法制上の改革は婦人労働者自身の解放にどのような力を与えたか。法制改革と婦人労働者の解放運動のダイナミックな関係を、豊富な資料と直接関った事例をもとに解明。
目次
第１章 婦人の失業（戦争の終結と「婦人よ、家庭へかへれ」；婦人の失対労務者にみる戦争の傷あと）
第２章 戦後の二大労働争議と婦人労働者の解放（近江絹糸の人権争議；病院統一争議と看護婦解放）
第３章 労働運動が力を入れた婦人の労働保護（生理休暇運動；女子保護と光と影―就業制限と失業問題）
第４章 働く母の戦後育児史（戦後の保育所づくり；育児休業の制度化）
第５章 男女平等と労働運動（保護と平等；遅々として進まない男女同一賃金；女子定年差別撤廃へのあゆみ）
第６章 労働組合と婦人労働者（労組への婦人の参加問題；占領軍の婦人部解体指令の前後）
