東大闘争総括―戦後責任・ヴェーバー研究・現場実践

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東大闘争総括―戦後責任・ヴェーバー研究・現場実践

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  • サイズ 46判/ページ数 350p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784624400682
  • NDC分類 377.96
  • Cコード C0036

出版社内容情報

世界的なヴェーバー学者でもある著者は一九六七年以降の東大闘争時代の造反教官としてもつとに著名であり、これまでもおりにふれて関連論著を発表されてきていますが、東大闘争の象徴的事件でもあった安田講堂攻防戦五〇周年を来年二〇一九年一月に迎えるにあたり、その後の社会のさまざまな問題がこの東大闘争で提起された諸問題が未解決のまま、あるいはいっそうの悪化をみる現状を憂慮されて、一気に書き下ろされた渾身の闘争総括書。ヴェーバー学者として東大闘争に立ち向かった著者が、大学内外のさまざまな矛盾や策動を綿密な資料調査と徹底した観察によって現場実践的に事実解明した驚くべき実態がついに明らかにされる。問題にかかわりのあるひとたちへの問題提起であるとともに鋭い挑発の書!

目次


[主要目次]
プロローグ
第I部 軍国少年・理科少年・野球少年から戦後思想の渦中へ(§1-5)
第II部 マックス・ヴェーバーとの出会い(§6-10)
第III部 思想形成途上の諸問題――実存主義とマルクス主義の対抗的相補性とヴェーバー
 1 木を見て森を見ない実存主義(§11-12)
 2 森を見て木を見ないマルクス主義(§13-16)
 3 マルクス主義との両義的対決(§17-20)
 4 木も森も見るヴェーバー――マルクス以後の実存思想家(§21-24)
第IV部 東大闘争前史
 1 一九六〇年「安保闘争」(§25-27)
 2 一九六二―六三年「大管法闘争」(§28-32)
 3 一九六四年「ヴェーバー生誕百年記念シンポジウム」(§33-41)
 4 一九六五―六七年「学問の季節」における日常の取り組み(§42-45)
第V部 東大闘争
 1 「紛争」への関与(§46-49)
 2 医学部紛争と医学部処分(§50-55)
 3 文学部紛争と文学部処分(§56-67)
 4 「紛争」関与から現場の闘いへ(§68-74)
 5 文処分撤回闘争の継続と帰結(§75-81)
第VI部 「現場の闘い」の持続に向けて
 1 「解放連続シンポジウム『闘争と学問』」から(§82-88)
 2 ヴェーバー「合理化」論再考(§89-92)
 3 大学論・学問論・社会運動論の再構築に寄せて(§93-105)
エピローグ――共に歴史を創ろう――戦後の一時期を生きて、生活史・学問・現場実践の関連を切開し、後続世代の批判的克服にそなえる

人名・事項索引

折原 浩[オリハラ ヒロシ]
著・文・その他

内容説明

なぜ総括なのか―東大闘争の意義と可能性へ。東大闘争が本来的にもっていた日本近代の矛盾構造への巨大な問いと批判は一見思われているような表面的表層的なものではなく、今日においてますます根深く構造化された社会的、人間関係的な意味での歪みを早くから洞察したものであった。この総括書は、そうした日本近代が孕みつづけている根本問題をあらためて摘出するもので、未解決のまま放擲されているこれらの問題を再提起することは、渦中にあったひとたちのそれぞれの総括への促しであると同時に、これからの若いひとたちがみずからの問題として真摯に検討すべき問題群となっている。これが本書の挑発性の由縁であり、広く読まれるべき必然性を示している。造反教官が明かす闘争の真相。

目次

第1部 軍国少年・理科少年・野球少年から戦後思想の渦中へ
第2部 マックス・ヴェーバーとの出会い
第3部 思想形成途上の諸問題―実存主義とマルクス主義の対抗的相補性とヴェーバー
第4部 東大闘争前史
第5部 東大闘争
第6部 「現場の闘い」の持続に向けて
エピローグ 共に歴史を創ろう―戦後の一時期を生きて、生活史・学問・現場実践の関連を切開し、後続世代の批判的克服にそなえる

著者等紹介

折原浩[オリハラヒロシ]
1935年東京に生まれる。1958年東京大学文学部社会学科卒業。1964年東京大学文学部助手。1965年東京大学教養学部専任講師(社会学担当)。1966年東京大学教養学部助教授。1986年東京大学教養学部教授。1996年東京大学教養学部定年退職。東京大学名誉教授。名古屋大学文学部教授。1999年名古屋大学文学部定年退職。椙山女学園大学人間関係学部教授。2002年椙山女学園大学人間関係学部退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

103
わたしは折原先生が社会学の講義を持ち始めたころにその授業を聞いたことがあります。書物の題名としてはエキセントリックなかんじもありますが、ご自分の少年時代からの思い出と題名にある東大闘争やその後のご自分の学問についての考えなどを綴られたものです。ものごとに対して真摯に立ち向かわれていくさまは頭が下がる想いがします。西部進さんとのやりとり、ウェーヴァーをめぐる羽入先生との論争など表面ではわからないことがよくわかりました。先生の著作を再読したくなりました。2019/04/08

mokohei

1
①「フェアプレー」という言葉は1970年前後の折原自身はヴェーバー批判のために用いていた(ヴェーバーはフェアプレーをするがそこで中立ぶるな!)が、一体どのような心変わりをしたのか本書から読み取れない。 ②現場実践から出発しろという割に原発廃止に対する態度が「現場実践」に根ざしているように、どうしても私には見えない(価値判断ありきで現場実践の態度と言い難いと評するしかない)。もしくは、「現場実践」とは何なのか本書から理解ができない。2022/08/11

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