出版社内容情報
〔中世デリーの「壁モスク」群〕これまで全く研究対象とされなかった特異な遺蹟群を初めて紹介し、インド中世の宗教、社会、政治などに関わる重要な諸問題を提起する画期的研究。
目次
序篇 中世の首都デリーとムスリム諸遺蹟(歴史的背景―デリー・サルタナットとムガル帝国;デリーにおけるムスリム遺蹟の調査研究 ほか)
第1篇 デリー残存の「壁モスク」の遺蹟(1950、60年代の残存状況と遺蹟調査;デリー地域に残存していた壁モスク―〔G1〕から〔G31〕までの遺蹟群 ほか)
第2篇 「壁モスク」の様態と時代区分(壁モスクの諸形態;壁モスクの存在理由とその様態の複雑化 ほか)
第3篇 「壁モスク」と墓地、「壁モスク」と墓建築およびモスク(墓地としての壁モスク;壁モスクおよび墓建築にみられるミフラーブ ほか)
第4篇 デリー残存の「壁モスク」をめぐる諸問題(壁モスク遺蹟群の分布と環境、造営の主体;墓地としての壁モスクと、礼拝に関する諸問題 ほか)