出版社内容情報
〔インド・ユーラシア、そして私〕標題はバルトリハリの詩の一節。インド中世史家がヒンドゥー、イスラムの古典をひもといて語るインドの人々の死生観。宗教観はじめインド広記。
内容説明
熟年を迎えたら、人はどう生きるべきなのか。古代インドのバラモンたちは、「林住期」として,森や林に行って人生を振り返り静かに瞑想の日々を過ごせと説いている。インド史研究者であり推理小説作家でもある著者が、ヒンドゥー、イスラムの古典をひもときながら綴る「林住期」の境地。
目次
天竺広記―回想のインド、ユーラシア
ガンディは過去の人か
歴史家としてのネルー―生誕百年記念セミナーに出席して
虫のしわざ―松本清張『別冊黒い画集』『ミステリーの系譜』
松本清張におけるフィクションと現実
ミステリーとインド研究
時をこえる少年
景色のない本郷
新婚の部屋
忘れ得ぬ人・荒正人氏
ミューズのいたずら
いざという時
魔女の箒に乗る
ながら原稿
葬式はやりたくない
“文弱”の青春
「中隠」を名乗る―白楽天にならって