出版社内容情報
〔帝国主義支配の重層構造〕本国と植民地間の重層性、商品・資本・労働力移動に伴う本国内の重層性、植民地内部の重層性を各専門分野から追究、帝国主義支配の構造を考察する。
内容説明
本書に所収した論文は、帝国主義研究の新しい問題にとりくんだ長期にわたる共同研究の成果に基づいて、各執筆者がそれぞれの専門領域から実証的な解答をだそうとした努力の所産である。
目次
第1章 19世紀後半のサンフランシスコ社会と中国人排斥運動
第2章 「中国人奴隷」とイギリス政治―南アフリカへの中国人労働者導入をめぐって
第3章 ドイツ第二帝制期におけるポーランド人問題
第4章 1907年英露協定の成立過程
第5章 南アフリカ人種差別土地立法の起源―1913年の「土地法」についての一考察