証言のポリティクス

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784624011666
  • NDC分類 204
  • Cコード C0010

内容説明

哲学と政治の交叉するところで、何が真に問題となっているのか―。激変する世界のなかで、ときに論争に応じ、情況に積極的に介入した哲学者・高橋哲哉の犀利かつ粘り強い思考と運動の軌跡。

目次

エウリュディケーの声―『ショアー』と性的差異の痕跡
トラウマと歴史―アブラハム・ボンバの沈黙について
記憶の回帰と証言の時代―フランスの“戦争の記憶”についてのノート
「人道に対する罪」をめぐる「法‐外」な二つの試み―南アフリカ「真実和解委員会」と「日本軍性奴隷制を裁く女性国際戦犯法廷」をめぐって
何が直前に消されたか―NHK「問われる戦時性暴力」改変を考える
「歴史の他者」が「正義」を求めるとき―「歴史のヘテロロジー」への問い
爆心地に立つ天皇―ナショナルな「記憶」の(再)編成をめぐって
戦争主体としての国家・国民―靖国問題覚書
錯認の構造―日朝問題によせて

著者等紹介

高橋哲哉[タカハシテツヤ]
1956年生まれ。1978年、東京大学教養学部教養学科フランス科卒業。1983年、東京大学大学院哲学専攻博士課程単位取得。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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えんさん(연싼)@読書メーター

1
第三部の戦争における日本の「被害の歴史」がどのように語られてきたのか、天皇制と絡めながら論じる部分は興味深かった。ただ東京大空襲や沖縄戦、ヒロシマ、ナガサキでひどいことをされたが、それは軍が悪かったから、という論理にすることで、天皇もまた「被害者」と描こうとする点には気をつけなければならない。ただ、序盤の構成が読みづらい…戦争をどう記憶し、裁くのかということが問題なのだろうが、理解しづらかった。2015/03/06

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