出版社内容情報
〔ヘーゲル哲学の精神と世界〕ヘーゲルとともに、近代をめぐるさまざまなアポリアを抉り出し、今日の哲学の使命である新たな「知識の見取図」を構想する、加藤哲学会心の達成。
内容説明
市民社会、国家、革命、社会主義、宗教、芸術、共同体、個体、死―。ヘーゲルとともに、近代をめぐるさまざまなアポリアを抉り出し、今日、哲学に与えられた使命である「知識の見取図」を構想する、加藤哲学会心の達成。
目次
第1章 革命の死んだ日に歴史が生まれた
第2章 市民社会観の転回―スミスとヘーゲル
第3章 マルクス主義における「人間」の問題―シュティルナー評価をめぐって
第4章 実体=主体説の三つの局面―国家と宗教と学問
第5章 『精神現象学』におけるキリスト教の必然性
第6章 創造以前の神の叙述
第7章 哲学にとって体系とは何か
第8章 ヘーゲル哲学の歴史的位置づけ
第9章 ヘーゲル哲学と近代社会の規範原理―『法哲学』が示すもの
第10章 空と弁証法―『懐疑主義』論文をめぐって
第11章死によって否定される人間の存在とはなにか―ヘーゲルにおける「死」の思想
附録 ヘーゲル『自然法講義草稿』