福祉の哲学とは何か―ポスト成長時代の幸福・価値・社会構想

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福祉の哲学とは何か―ポスト成長時代の幸福・価値・社会構想

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  • サイズ B6判/ページ数 332p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623077885
  • NDC分類 369
  • Cコード C3036

出版社内容情報

分断を越えて人はつながりうるか。コミュニティと公共性を醸成する「ポジティブな営み」として福祉を捉え、その哲学を学際的に探究。経済成長の時代が終焉しつつある現在、幸福をめぐる内的・精神的充足を重視し、社会保障の「分配」の原理を律する「福祉の哲学」が求められている。「福祉の哲学」は、個と個の関係性と個の土台となるコミュニティ、さらには、その根底にある「自然」「生命」までも射程に収める必要が生じるテーマである。本書はこの点を踏まえ、宗教学、科学思想等を援用しつつ、人類史上三度目の「定常期」に入った現代社会の指針となる「福祉の哲学」とはどのようなものかについて、ローカルなコミュニティを基点として考察したものである。

まえがき



第1章 なぜいま福祉の哲学か(広井良典)

 1 二つの事例から

 2 「福祉」の意味と幸福

 3 「幸福」は政策目標となりうるか

 4 福祉を考える座標軸

 5 福祉思想の再構築

 6 社会構想――持続可能な福祉社会へ



第2章 福祉哲学の新しい公共的ビジョン――コミュニタリアニズム的正義論とポジティブ国家(小林正弥)

 1 「福祉のポジティブ公共哲学」のビジョン――「福祉の哲学」の公共的展開

 2 政治哲学と福祉

 3 コミュニタリアニズムの福祉論

 4 ポジティブ公共哲学における福祉の概念

 5 人々の幸福を目指すポジティブ福祉国家論

 6 コミュニタリアニズム的正義論――分配的正義の三原理と福祉の種類

 7 ケアを容易にする幸福公共政策

 8 ポジティブ公共哲学の福祉ビジョン――幸福な世界への新しい「第三の道」



第3章 福祉と「宗教の公共的役割」(稲垣久和)

 1 心身問題とICF――四世界論

 2 なぜいま宗教の公共的役割なのか

 3 相互扶助の宗教伝統をどう現代に活かせるのか

 4 賀川豊彦と公共福祉

 5 創発民主主義の展開



第4章 「生命」と日本の福祉思想(松葉ひろ美)

 1 歴史の中の福祉―その萌芽から今日本が直面する福祉危機まで

 2 さまざまな社会事業家に見る「福祉の哲学」の多様性――渋沢栄一・田子一民・留岡幸助と二宮尊徳

 3 「生活モデル」から「生命モデル」へ―自己組織的生命観に基づく「福祉の哲学」



あとがき

索  引



探  究

 1 二つの幸福概念―「拡大期」の幸福論と「定常期」の幸福論

 2 “自発的”なものとしての「税」と「公―共―私」のクロス

 3 リベラリズムとコミュニタリアニズムの対立を乗り越えるものとしての「自然/生命」

広井 良典[ヒロイ ヨシノリ]
*2017年3月現在京都大学こころの未来研究センター教授

内容説明

分断を越えて人はつながりうるか。コミュニティと公共性を醸成する「ポジティブな営み」として福祉を捉え、その哲学を学際的に探究。

目次

第1章 なぜいま福祉の哲学か(二つの事例から;「福祉」の意味と幸福 ほか)
第2章 福祉哲学の新しい公共的ビジョン―コミュニタリアニズム的正義論とポジティブ国家(「福祉のポジティブ公共哲学」のビジョン―「福祉の哲学」の公共的展開;政治哲学と福祉 ほか)
第3章 福祉と「宗教の公共的役割」(心身問題とICF‐四世界論;なぜいま宗教の公共的役割なのか ほか)
第4章 「生命」と日本の福祉思想(歴史の中の福祉―その萌芽から今日本が直面する福祉危機まで;さまざまな社会事業家に見る「福祉の哲学」の多様性―渋沢栄一・田子一民・留岡幸助と二宮尊徳 ほか)

著者等紹介

広井良典[ヒロイヨシノリ]
1961年生まれ。1984年東京大学教養学部(科学史・科学哲学専攻)卒業。現在、京都大学こころの未来研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゆう。

32
福祉の哲学(あるいは思想)は、今日求められているのは間違いない。なぜなら、社会福祉基礎構造改革で措置から契約へと福祉が変質し、政府の役割が社会保障費の削減を実行することになり下がっている今、では本来の福祉とは何かを深く考えることが必要だからである。しかし社会福祉の「社会」がなぜつくのか、そこを見失った哲学は観念論になりかねない。本著は全体的に「社会」が見えにくかったように思われる。しかし、福祉の未来を考察しようとした姿勢は評価に値するだろう。それが科学的かどうかはまた別の話だが。。。2017/06/02

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