内容説明
新たな分析視角から理論・実証を提示。理念論争に終始しがちな公私ミックス論を、福祉国家論の変容の中に位置づけ、年金・医療・介護の国際比較とフランス・米国・日本の医療保険の事例分析をもとに、理論的・実証的に検討する。
目次
社会保障の公私ミックス―新たな検討に向けて
第1部 生活の安心と社会保障の公私ミックス(福祉国家の変容から見る公私ミックス―経済的繁栄の実現と政治的正統性の確保を通じた社会統合;年金における公私ミックス;医療財政の公私ミックス―制度設計論の前提を考える;介護における公私ミックス;19世紀フランス社会のメディカリゼーション―中間集団としての共済組合の役割)
第2部 医療セーフティネット:日仏米における医療保険の検討(日本における医療のセーフティネットは擦り切れているか―雇用と健康保険、そして生活保護;普遍主義と私的財政―普遍的医療給付のフランスモデル;米国における医療保険とセーフティネット供給者)
社会保障の公私ミックスのゆくえ
著者等紹介
松田亮三[マツダリョウゾウ]
1964年奈良県生まれ。京都大学医学部卒業、修士(ロンドン大学医療政策・計画・財政)、博士(医学)、医師、現在、立命館大学産業社会学部教授
鎮目真人[シズメマサト]
1967年東京都生まれ。大阪府立大学大学院社会福祉学研究科博士後期課程中退。現在、立命館大学産業社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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