Minerva歴史・文化ライブラリー<br> 国体論はなぜ生まれたか―明治国家の知の地形図

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Minerva歴史・文化ライブラリー
国体論はなぜ生まれたか―明治国家の知の地形図

  • 米原 謙【著】
  • 価格 ¥3,520(本体¥3,200)
  • ミネルヴァ書房(2015/04発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 296,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623073443
  • NDC分類 155
  • Cコード C3310

内容説明

「国体」に反するすべての思想は「絞殺」されると、北一輝は書いた。実際、「国体」は近代日本社会を金縛りにした言葉だった。治安維持法や天皇機関説事件も、国体論というタブーに触れることを禁じた。終戦時に昭和天皇と統治エリートが最後まで執着したのは「国体護持」であり、無条件降伏だったのに「国体は護持できた」と言い張った。一体、国体論とは何だったのか。思想としての国体論が誕生する現場に立って考察する。

目次

序章 国体論という磁場(国体論とは何だったのか;本書の課題)
第1章 「国体」の発見(「国体」とは何か;「国体」の発見;ペリー来航と構造的磁場の形成 ほか)
第2章 神々の欲望と秩序―幕末国学の国体論(本居宣長が残したもの;秩序への模索―冨士谷御杖と平田篤胤;幕末期の国学 ほか)
第3章 「地球上絶無稀有ノ国体」を護持するために―岩倉具視の構想(なぜ岩倉具視なのか;王政復古への道;立憲制にむかって ほか)
第4章 自由民権運動と明治初期の言論空間(自由民権運動と国体論;新しい政治意識―「安民」から「幸福」へ;“読む”人々と“演説”する人々 ほか)
第5章 歴史認識をめぐる抗争―明治二〇年代の国体論(国民的記憶と国体論;久米邦武「神道祭天古俗」事件;開国をめぐる論戦―『開国始末』とその批判 ほか)
第6章 裕仁皇太子の台湾行啓―「一視同仁」の演出(行啓をどのように読み解くか;台湾統治の構造と田健治郎;摂政・皇太子裕仁の台湾行啓 ほか)

著者等紹介

米原謙[ヨネハラケン]
1948年徳島市生まれ。1980年大阪大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。下関市立大学経済学部講師・助教授、大阪大学教養部助教授、同大学院国際公共政策研究科教授などを歴任し、2013年定年退職。パリ第四大学(フランス政府給費留学生)、東京大学法学部(文部省内地研究員)、パリ政治学院(客員研究員)、北京外国語大学日本学研究中心(派遣教授)、国立成功大学(招聘教授)、国立政治大学(客座教授)などで研究・教育に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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maqiso

2
幕末にはいくつかの意味で使われていた「国体」が、尊王論を支えるためや自由な民衆を国民としてまとめる必要から、万世一系の皇統を指すようになった。近代国家としてのアイデンティティーを得るために、政体/国体の区別をつけるようになったというのが面白い。思想や概念が変化した細かな経緯を追っていて、少し難解。2019/10/18

アブーカマル

1
演習の授業で「国体論」について扱うことにしたため3章か4章の岩倉具視「地球上絶無稀有之国体」まで読んだが専門的過ぎて導入には不向きだった。ひとまずは「国体/政体二分論」が「国体」に不可欠な概念装置ということを学ぶ。ここからカントー・ロヴィチの『王と二つの身体』に出てくる「国家の神秘体」という概念と絡めてみたい2016/12/06

在我壷中

0
『国体』論は『是か非か』!私には現状に観る『九条』に然り!と。『解釈』を含め『自衛権』『集団的自衛権』vs『神道』『天皇』を観る。しかし、現状我が国へは『天皇』『靖国』『九条』共に私には矛盾せず!と。主権在民へ、戦後我が国民主主義へ(私には未熟なる民主主義と)『政教分離』『自由』『信教の自由』と、哲学宗教無く無宗教を宣う現状国民へ『国体』論は云うまでもなく『ナショナリズム』『アイデンティティイー』は無用!かと。単なる『政争の具』否『論争の愚』と。私には『維新』を、今こそ『維新の総括』を問う!と2015/06/30

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